１０ ページ10
.
昨日の今日で誰も話してくれないと思っていたが、心優しい子が話しかけてくれた。
一緒にお昼食べようと誘われたが、炭治郎との約束があるため渋々断った。
宇髄｢徳田、ちょっといいか〜？｣
三限と四限の間の休み時間。
十分しかないのになんだと言うんだ。
｢どうかしました？｣
友達となってくれた子に断りを入れてから立ち上がり、宇髄さんのところに行く。
宇髄｢お前の中学から送られてきた資料の不備があったからな。
付け加えてもらわねぇところがあってよ｣
｢今の方がいいですよね｣
宇髄｢あぁ、まぁそうだな｣
教卓で広げ始めた宇髄さん。
宇髄｢そういや昨日ちゃんと送ってもらったか？｣
｢あぁ、送ってもらいましたよ。
途中で炭治郎が来たので帰りましたけど｣
宇髄｢炭治郎途中まで来てたのか｣
｢はい｣
ここと、と書く場所を教えてもらう。
不死川｢授業始めっぞォ.....あ？
なんで宇髄がいんだよ｣
宇髄｢あぁ、徳田に用があってな。｣
不死川さん、
宇髄｢ちょっとだけ此奴借りるわ、
まだ終わってねぇし｣
左手に資料を持って、右手で私の腕を掴んで教室の外に出る。
｢本当に、
辛いですね｣
宇髄｢不死川や煉獄、冨岡もそうだな
そこら辺とは高校の時からの仲だ。
もう慣れた｣
｢宇髄さん、お嫁さん達とは、｣
昨日から気になってたこと。
聞けず終いだったため、今聞いたが、
あ、これ失敗した。
宇髄さんは悲しそうな顔でこちらを見ていた。
宇髄｢......知り合いではねぇな。
飯屋で一度席が隣になったことがあるが、
三人が話してる内容は彼氏とかそんなんだった。
俺のことは覚えちゃいねぇ｣
｢そ、うでしたか｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2020年12月11日 17時
