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宇髄「とりあえず善逸、
此奴家まで送ってやれ」
そう宇髄さんが言ったために私は現在善逸に送ってもらっている。
我妻「Aちゃんさ〜、」
私のペースに合わせて歩いてくれている善逸。
「はい?」
我妻「宇髄先生もそうなんだけど、Aちゃんもなんだよね、
俺達と話してる時、辛そうな、悲しそうな音を鳴らしてる。」
あぁ、善逸は今世も耳がいいのか。
我妻「あ、き、気持ち悪い?!
ごめんね?!」
「.....いや、大丈夫ですよ
そんなに悲しい音ですか」
我妻「うん、
今にも壊れそうな、そんな音。
炭治郎は気づいてるんじゃないかな、
あいつ鼻いいじゃん。」
善逸の方を見ると夕立の光がちょうど当たって。
我妻「言いたくなかったらいいんだよ?
でも二人してそんな音出されたら気になるって言うか、」
「私、前世の記憶があるんです」
我妻「え?!うっそ?!」
「嘘です」
我妻「ちょっと?!」
私はヘラりと笑ってみせる。
「先輩、心配ご無用です。
これは私の問題ですから」
そう、私が我慢すればいいだけの事。
竈門「あ、A〜!」
善逸を見ていると前から炭治郎が走ってきて。
「炭治郎、」
竈門「あ、善逸さん!
Aと一緒だったんですね、送ってくれてありがとうございます」
我妻「いいよいいよ、
じゃ、俺はここで」
「ありがとうございました」
頭を下げる。
善逸は昔と変わらない笑顔で笑って帰っていった。
竈門「目の下赤い、泣いたのか?」
「いや、くしゃみが止まらなかっただけだよ、」
竈門「......そっか
さ、帰ろう
皆待ってる。」
「うん、」
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作者名:美海 | 作成日時:2020年12月11日 17時