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しのぶちゃんの問に私は首を傾げる。
いつの間にか手は離されていて。
竈門「.......なんのことですか?」
胡蝶「炭治郎くんがそうするのであれば何も言いませんが、
度が過ぎれば後に後悔しますよ」
女の子「炭治郎、帰っちゃうの?」
女の子「えぇ〜、部活始まるまでは話してくれるって言ったじゃん〜」
女の子達は炭治郎の腕に手を絡ませた。
「しのぶちゃん、私はいいから
別に一緒に帰ろって約束してる訳でもないし、」
女の子「だったら一人で帰りなさいよね〜、
いっつも炭治郎取ってっちゃうんだから」
「あはは、ごめんね」
私は苦笑をする。
竈門「離してくれ、」
炭治郎は女の子達の手を優しく振り払って、机に置いていたカバンを持った。
竈門「帰ろう、A」
「え、」
竈門「ごめんな、俺、Aに優しく出来ない人とは関わりたくないんだ」
は?と教室の空気が固まった。
竈門「大切な人にキツく当たる人とは居たくない
A、待たせてごめん帰ろう」
「いや、え、」
竈門「“しのぶさん”もありがとうございます」
炭治郎に腕を掴まれて机の間をすり抜けて教室から出た。
「ちょ、いいの?!」
竈門「ん?何がだ?」
「いや、だから女の子達!」
炭治郎の早歩きには追いつく事ができない。
少し転けそうになりながらも後ろを着いていく。
竈門「あぁ、別にいいんだ」
「は、?」
意味が分からなかった。
しのぶちゃんに言われて一緒に帰る、
それはまだ分かる。
他の人に優しい炭治郎の言動が理解ができない。
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作者名:美海 | 作成日時:2020年12月11日 17時