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階段を降りながら炭治郎に聞く。
｢そういえば炭治郎、クラスの子から聞いたんだけどさ五限サボったって、｣
竈門｢......伊之助と仲良いんだな｣
私はピクリと肩を揺らす。
竈門｢Aの事は知ってるつもりだった、
伊之助とどこで知り合ったんだ？
屋上での会話も、｣
階段を降りきり、靴箱へ。
｢聞いてたんだ、｣
竈門｢ごめん、気になって｣
靴を履き替えて、私はカバンを持ち直す。
竈門｢聞くつもりはなかった、
でも、｣
｢わかってる、
隠してた私のせいだよ｣
炭治郎は少し辛そうな顔をした。
悩んだのだろう。
炭治郎の横に並んで歩けばそりゃあ目立つ。
慣れないとな。
｢でも、まだ話すつもりは無い。
まだ私自身にそんな余裕もなければ、
話して何かが変わるとも思えないの。｣
竈門｢そうか、
俺は話してくれるまで待つよ、｣
いつものように笑う炭治郎。
私はキュッと手を握りしめた。
栗花落｢！炭治郎｣
炭治郎を呼ぶ声が聞こえて後ろを振り返るとカナヲがいた。
竈門｢カナヲ、今帰りか？｣
栗花落｢うん、そう
Aちゃんと帰るの？｣
竈門｢弟の迎えもあるからな｣
栗花落｢私も途中までいい？｣
多分、カナヲは炭治郎の事が好きなのだろう。
少し頬が赤い。
炭治郎がこちらを見てくるため私は頷く。
竈門｢じゃあ一緒に帰ろうか｣
栗花落｢ありがとう｣
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作者名：美海
| 作成日時：2020年12月11日 17時
