. 前世を覚えているのは私だけでした。 (ページ11)

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教室に戻ってからは不死川さんの授業だった。

見た目や言い方だけではキツく聞こえるが、授業自体もわかりやすいし、優しいし。

結局良いとこ取りな人だ。

ボーッと窓の外を見ていると、グラウンドで炭治郎のクラスが体育をしていて。

体育は冨岡さんなんだ。

そう思っていると、モヒカンが見えて。

玄弥だ、

炭治郎と同じクラスなのか。

なんて思いながら見ていると平たい物で頭を叩かれる。

不死川｢窓の外ばっかり見るなんていい度胸だなァ｣

｢あ、すみません｣

不死川｢前の問題解け、中学の応用だァ｣

黒板を見ると確かに中学の応用で。

｢はい｣

立ち上がると先生がチョークを渡してくれる。

立った時に他の子のノートを見たがあまり解けていないようだ。

カッカッカッと中間式と、答えを書く。

すると数人が納得したようで。

不死川｢徳田、中学何処だ？｣

｢ここから数分のところの公立ですけど......｣

不死川｢.....あそこか。

なら納得だ｣

｢え、なんですか｣

不死川｢そこの中学偏差値高ェだろ。
もっといいところ行けたはずなのにここで良かったのかァ？｣

あぁ、そういうこと。

｢元々中学もこっちだったんですけど、幼馴染離れするために違うところに行ったんですよ。

高校からはここって親と話していたので何も気にしてないです｣

この高校からでもいい所に行っている人も多くいる。

せっかくの高校生活は楽しみたい。

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