. 前世の婚約者は人気アイドルの我妻くん ２

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“緊急生放送！！”


そうSNSに上げてから一時間後の八時。


カメラを回し、コメントが見えるようにしている。


善逸はカメラに映らないところで待機中。

生放送が始まってからコメントをチラチラと見る。


｢聞こえますか〜｣


そう言うと聞こえるよ〜！とコメントが流れて。


｢音量はこれぐらいでいい？
大きかったり小さかったりしたら言ってね｣


私はそう言ってから律を見る。


律は頷いて。


｢さて今日緊急生放送をしているのは他でもない、

あの事についてお話するためです！
結構大きく報じられちゃったから知ってる人も多いんじゃないかな｣


コメントは凄い勢いで流れていて。


見れない、と思いながら口を開く。


｢コメントが早すぎて追いつけないからコメント見れてないのですが、
多分皆大体想像ついていると思います。
私と我妻善逸くんの熱愛報道についてです

今日はそのお話の為に態々来てもらってまーす｣


キャスターの着いた椅子で此方に転がってくる善逸。


我妻｢我妻善逸でーす
よろしくね〜｣


カメラに手を振る善逸。


余計にコメントが見えなくなったし


仕方ないか。


｢あ、彼の事務所にはちゃんと出演のことを話してるからね｣


我妻｢なんでそんなところ心配するの｣


｢いやするでしょ｣


善逸はコメントを見ようとパソコンに目を向けた。


｢来てもらったのはやっぱり一人で話すより二人の方がいいからって事で来てもらいました｣


我妻｢後付け理由だけどね｣


｢え？｣


私は善逸を見てニッコリと笑う。


我妻｢ほ、本題に入った方がいいんじゃない？｣


｢あ、そうだね

あの週刊誌の報道に間違いはありません
私と善逸はお付き合いしています

ちゃんと全部話した方がいいか、｣


我妻｢そうだね｣


前世のことを今世のように話せばいい、


のだが何処まで話せばいいのだろうか。


婚約者？


それは流石にダメだろう。


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