. 前世の婚約者は人気アイドルの我妻くん ２

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律も疲れているはずなのに態々私の家に来て話を聞いてくれて。


律｢確かに界から聞いた話だと善逸くん本当に最近忙しそうだって。

Aも忙しいのを向こうがわかってくれないんだ｣


｢善逸からすれば私の忙しさなんてまだまだなんじゃない？

確かに立場なんて全然違うけどさ、｣


誰だって限度がある。


私はティッシュを取って鼻をかむ。


律｢界から言っておいてもらおうか？｣


｢いや、いいよ
今の善逸に何を言っても意味ないし｣


律｢でもちゃんと話さないとこれから大変だよ？｣


｢うん、わかってるよ｣


私はソファーの上で体育座りをする。


机に置かれたスマホに善逸からの連絡はない。


｢昔より今の方が平和なはずなのに

平和だから辛いことの方が多い｣


昔は同じ職で、


同じ階級で。


お館様に言えば二人で休むことが出来た。


一緒に居る時間の方が長かった。


その分怪我や大変なことが多かったけど、


｢こんなことになるなら会いたくなかった｣


私はまた涙を流す。


律はずっと背中を摩ってくれて。


理由は違えど私は善逸の事で泣きたくなかったから、


会うことを避けていたのに。


｢逃げてしまいたい｣



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