. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。３

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披露宴では高校の時の子達を呼んだ。


皆と会うのは三年前の卒業式ぶり。


大学生となった皆は全員来てくれて。


半同窓会になっているが催し物を出してくれたりととても楽しんでいる。


ｱﾅｳﾝｽ『さぁここで新婦様が御用意しましたサプライズのお時間です！』


煉獄｢え、｣


私はニッコリと笑って立ち上がる。


マイクスタンドの前に立ち、プランナーの方に預けていた手紙を受け取る。


｢杏寿郎さんへ｣


私は少し間をあけてから口を開く。


｢昔は兄のような存在で、いつも貴方の後ろを着いて回っていました。

でもたった数歳でも私からすれば大きな差で。
先ゆく貴方を追いかけるように私も同じ道に進もうとしました。

最終選別の後、帰ってきた貴方は付き合ってほしい、そう言ってくれて。
とても嬉しかった。
それでも忙しくて、会う日が少なくなっていったけれどたまに会えるその日がとても楽しみで仕方がなかった。

柱になった貴方は忙しかった日々がそれ以上になってしまって。
一ヶ月に一度会えたらいいぐらいでした。
そんな中、貴方は柱の皆を紹介してくれて。
私の居場所を広げてくれた。

最終選別を終えたあとも一番に喜んでくれて、

何事も自分の事のように喜んでくれました。

ある時、カナヲとはぐれてしまって男に絡まれているとき、宇髄さんと助けてくれた貴方は本当にカッコよくて。
二人の前でプロポーズをされたのは驚いちゃったけど、とても嬉しかった。

でも、

でも

幸せな時間はすぐだった。｣


私は思い出して泣きそうになるがメイクが崩れるから、と我慢をする。


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