. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。３

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夏休み


大学受験を控えている私達には夏休み等はなくて。


殆ど学校で講習だ。


その分皆と会えるから良いのだが。


去年や一昨年のようには遊びに行くことが少なくなった。


友達｢あぁーわかんない｣


友達が前でそう声を上げた。


｢どこがわかんないの｣


友達｢は、そうだ私の後ろには頭のいいA様がいるんだ！｣


休み時間なのをいいことにそう巫山戯る友達。


友達は参考書を持って後ろを向いて。


｢どこ？｣


友達｢ここ！｣


指を指した所はついこの間童にぃに教わったところで。


｢あぁ、ここはね｣


友達と大学は一緒だが学部が違う。


友達は炭治郎と同じ経済学部。


私は伊之助と玄弥と一緒に理系学部。


善逸は文系学部だ。


私が理系に進もうと思ったのは呼吸から決めた。


元々文系より理系の方が得意だったこともあるが、空関係の問題には他の人より知識があった。


呼吸を使う機会はもうこの先ないだろうから少しでもそ自分の中で残しておきたかった。


そう考えたら一番早かったのが理系に行くこと。


大雑把だな、と玄弥に言われてしまったが自分自身で満足しているため気にすることもなかった。



｢どう？分かった？｣


友達｢うん、めちゃくちゃわかった！ありがとう！｣


｢はーい、｣


杏ちゃんは文系派らしいから勉強はやはり童にぃに頼るしかなかった。


まぁ入試は理系だけでは無いから他は杏ちゃんに聞いているけど。


友達｢そうだ、次の時間先生煉獄先生らしいよ｣


友達はニッコリと笑って言ってくる。


｢へぇ、そっか｣


友達｢あれ、興味なかった？｣


｢べーつにぃ｣


私はニヤける頬を隠しながら言う。


友達｢お、なんだなんだ、何か隠してるな？！｣


｢何も隠してないって｣


笑いながら否定して私は窓の外を見る。


入道雲が続いている。


あの日の昼間もよく晴れた日だったな。


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