. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。３

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童にぃはヘラりといつもの笑顔で。


｢あの人の所に言っても童にぃと会えないってこともないから彼女ぐらい作ればいいのに｣


頬杖を着いて目の前に座る童にぃを見る。


童磨｢はははっ！そうだねぇ〜。

でも俺がAばかりになって彼女に怒られちゃうから｣


｢え、私が中学の時も？｣


童磨｢あぁ、その時は別の理由だよ。
Aが二年に上がってから一度付き合った子が結構重くてさぁ
俺がAの話してたり迎えに行くだけで怒られちゃって。
だからAが巣立ちするまでは作らないでおこうかなぁーって｣


童にぃは昔から妹のように可愛がってくれている。


彼女からすればただの従姉妹にそんなに構ってほしくないのだろう。


童磨｢まぁ俺がAのそばに居るのは昔の責任ってのが大きいけどね｣


｢え｣


私は驚く。


童磨｢ぶっちゃけるとね、Aが部活でいない時にね昔の話を叔父さんと叔母さんとしたんだよ。
二人が記憶があるかすら分からなかったから殆ど賭けだったんだけどね

まぁ二人に記憶があるってわかって俺は取り敢えず謝ったの。
前世でAを喰った上弦の鬼は俺だーって｣


童にぃは懐かしいなぁ、と言わんばかりの顔をして。


童磨｢まぁ案の定怒られたんだけど、もう親戚だし昔の話だからって言ってもらえた。

その変わり、Aがちゃんと高校に行って大人になるのを見届けなさいって言われてね。
俺さ、二人にその話をしたらAから距離を取るつもりでいたんだよね、
てか叔父さんに殴られる気で話したし。

二人はそれを見越してそう言ってくれたんだろうね。｣


初めて聞いた話。


童にぃも童にぃで責任を負ってて。


私は嬉しくなりながらも悪いな、という気持ちが溢れた。


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