. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。３

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そんな話初めて聞くなぁ、と思いながら廊下を歩いてリビングに入る。


カバンを置いて鍵をいつもの場所に置く。


童磨｢なんだと思う？｣


｢えぇー、私が可愛いから？｣


なんて笑いながら言うと童にぃは溜息を着いて。


童磨｢Aが可愛いのは当たり前だから

本当の理由はねぇ......｣


｢うん｣


童磨｢内緒｣


｢はぁ？！そこまで言って？！｣


童磨｢うん、俺だけの秘密｣


童にぃは笑って。


私は呆れながらキッチンに行ってコップに水を入れる。


童にぃらしいっちゃらしいけども。


童磨｢さぁさぁ始めるよ〜｣


｢はーい｣


気になるなぁ、


そう思いながらカバンから参考書とノートを出して開く。


童にぃは頭いいし教え方がわかりやすいんだよね。


シャーペンを持ってクルクルと回す。


童磨｢多分ここはテストに出るから.....｣


童にぃは蛍光ペンで線を引きながら教えてくれる。


私の専属家庭教師だ。


親も教えてもらっていることを知っているから童にぃにお小遣いを良く渡している。


童にぃは受け取れないと断っている。


だが親が言うには童にぃが居なければ塾に通わなければいけないから安いものだと言って無理やり渡していた。


｢ねぇ、童にぃ｣


童磨｢なに？｣


｢忙しいのになんで私に勉強教えてくれるの？｣


童磨｢だって頼ってくれるの嬉しいもん｣


｢え？｣


童磨｢俺がさ、ここ数年彼女を作らない理由知ってる？｣


｢知らなーい｣


童磨｢Aと少しでも一緒にいる時間を増やすためだよ。
卒業すればAは炎柱の所に行っちゃうからね。
今のうちに一緒に居ないと｣


童にぃはそう笑った。



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