. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。２

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それから女の子の事は聞かなくなったが杏ちゃんと話すことが少なくなって。


文化祭も何も無く終わり、あとは修学旅行だけが残った。


修学旅行は京都と奈良。


新幹線で二時間半ほどで着くそうで。


あと2週間は間あるけど。


竃門｢あ、そう言えばA｣


｢んー？なに｣


スマホを見ていると炭治郎が口を開いて。


放課後することも無いので教室で溜まっている。


竃門｢時透くんがまた会いたいって｣


私は少し手を止めてスマホを下ろす。


｢むいくんと会えるの？！｣


竃門｢え、うん

時透くん此処の中三だし.....禰豆子から聞いた｣


｢マジか！！
むいくんと会いたい！｣


竃門｢じゃあそう伝えておくよ｣


むいくんとは前世で仲良くしてもらっていた。


まぁ杏ちゃん繋がりでだけど。


初めて柱に会った時、むいくんが柱になったばかりで私はまだ鬼殺隊ではなかった。


歳も近かったためむいくんに構っていると懐かれたのだ。


我妻｢あー、俺も最近禰豆子ちゃんに会ってないな〜｣


竃門｢皆で集まった時に禰豆子と時透くん呼ぶか｣


玄弥｢だったらまたお前の家だな｣


嘴平｢パン食えんのか！！｣


竃門｢まぁ俺ん家でいいなら。
カナヲも来てくれるだろうか｣


｢頭いいけど受験生だもんね〜｣


あー、でと推薦と迷ってるって聞いたな。どうするんだろ。


そんな話をしていると教室のドアが開いて。


宇髄｢おー、お前らまだ残ってんのかよ。
鍵閉めるからさっさと帰れ〜｣


｢今日の見回り宇髄さんなんだ。｣


いつも教室にいたら杏ちゃんが来るのに。


宇髄｢煉獄じゃなくてわりぃーな。
ほら、さっさと立て｣


私達はガタガタと立ち上がってカバンを持つ。


我妻｢てか下校時間には早くない？｣


宇髄｢俺が早く帰りてぇんだよ、｣


｢結局自分の都合じゃんか〜｣


教室からゾロゾロと出ると杏ちゃんがパタパタと走ってきて。


煉獄｢宇髄！少しいいか？｣


宇髄｢俺か｣


煉獄｢うむ！｣


｢じゃ、先生方さよーなら｣


ふぁあと欠伸をして帰ろうとすると背負っていたリュックを引っ張られる。


｢え、｣


かと思えば頭を上げられてチュッと音がして。


煉獄｢また来週！｣


私はポカーンと口を開く。


前を歩いていた四人は此方を見ていて。


我妻｢学校ですることじゃないだろ！！！それ！！
当て付けか！！｣


宇髄｢煉獄もやるなぁ｣


皆がいる所で、ましてや学校でキスされるなんて......。


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