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皆心配そうな、悲しそうな顔をして。
「心配しなくていいよ、皆が職業体験が終わった頃には目の色変わってるだけだから」
私がそう言うとお茶子ちゃんが立ち上がる。
麗日「そう言うことじゃない!!
異能力で怪我が完治するからって言っても怪我してる事には変わりないやん!!」
八百万「そうですわ!!
Aさんは自分の体を大事にしてください!」
瀬呂「そうだぜ?
徳田お前、雄英に来てから怪我しかしてねぇよ」
確かにそうだ、
だけれど私達の仕事は怪我をすることは当たり前となっている。
「別に慣れちゃったしねぇ」
爆豪「怪我することに慣れんじゃねぇよ!」
そんなこと言われたってねぇ。
相澤「此奴らの言う通りだ、徳田。
お前は怪我をすることに慣れすぎている。
“普通の人”なら怪我をすることの方が怖いだろう」
普通の人、
マフィアに入った時は確かに怪我をすることは怖かった。
お母さんに暴力を振るわれた時も怖かった、
だけれどそれが増えていったら怪我をすることが当たり前となる。
痛みはある、
辛さもある、
でも怪我をする恐怖はない。
「何が良くて何がダメなのか、もう分かりませんよ、私は。」
苦笑いをすると丁度電話が掛かってきて。
「すみません」
私は立ち上がり、ポケットからスマホを取り出して耳に当てる。
「中也?どうしたの」
中原『手前の親父の事だが時間は大丈夫か?』
「大丈夫よ。
今更お父さんの事で何かあるの?」
中原『昔の資料を探していたらおっもしれぇ物が見つかってよォ
てめぇの親父、幼少期から中学生まで親と共に“ポートマフィア”に居たみたいだ』
「マフィアの構成員だったって事?
だったらなんで異能力を毛嫌いしていたわけ?」
中原『親が任務に失敗し、死んだあと手前の親父は逃げるように雄英高校へと入学。
マフィアに居た頃は当時の異能力者に酷い目に合わされていたようだぜ』
だから毛嫌いしてたわけ、ね。
「マフィアがヒーローになって娘を売って幼少期に居たマフィアに殺される、
笑いしかないわね。
自業自得じゃないの」
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カロ(プロフ) - なるほど!すみません理解不足でした。ご説明ありがとうございます! (2019年12月16日 22時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - カロさん» 説明不足でしたね、すみません。ソファーの所に生徒が居ないだけであって、同じ空間には居る、という表現で書かせて頂きました。コメントありがとうございます! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
カロ(プロフ) - な、なぜみんな追い出したのに瀬呂がいるんですか? (2019年12月16日 21時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
@草 - ノアさん» 笑 まぁどっちにしろ書いてくださるらしいので気長に待とう (2019年12月13日 18時) (レス) id: 9ed73e661c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ノアさん» もしご希望のお話じゃなくとも、いつかは書くつもりでいるのでご心配なく! (2019年12月13日 15時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2019年11月29日 7時