私は彼氏の職業を知らない。【中原中也】

知らない。4 ページ5

.....え？


中原｢なーんてな。
楽しんでこいよ｣



そうすぐに言い直して。



もっと寂しがってくれたら嬉しいのに、なんて思ったりもする。



｢うん｣



中也が本当に行ってほしいくないって言うんだったら行かなかったけど、そうでもなさそうだし。



少し車に乗って、川沿いを走っていて。


付いたところはお洒落なレストラン。



車から降りて、外見を見る。


｢え、めちゃくちゃお洒落.....｣



中原｢先輩にいいとこ聞いたんだ。
Aが喜びそうなところ｣



中也は私の手を引いて中に入る。


ここに来るんだったらもうちょっとお洒落にしてこればよかったなぁ、なんて。



今は気楽な格好。


中也はいつもの帽子を被って、黒をメインにした服。



仕事着は何度か見たことがある。


でも何の仕事かは分からない。



店員さんに連れたれて来たのは、窓側の日当たりのいい席。



メニュー表を貰い見る。


｢げ、たかっ｣


値段を見て少し驚愕。



ちょっとの量で2000円超。



ランチでこの値段はダメでしょ。



中原｢食べたいもん食え。
俺の奢りだ。｣


｢え、そんなの悪いよ。｣


いつも奢ってもらってるし。



中原｢いいんだよ。
俺が好きでやってるんだから。｣



なんて中也は言う。



少し気が引けるが、私は好きなのを頼む。



なんで中也、少し悲しそうな顔してるんだろ。

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