私は彼氏の職業を知らない。【中原中也】

知らない。2 ページ3

中也の車の助手席に座って。



どこで買ったのか、高級外車。



それだけのお金があると言うことだろう。



｢.....忙しくなかった？大丈夫？｣



中原｢今日はまだ暇なほうだ。
Aはどうだ？｣



｢文化祭も終わったからひと段落付けるかなって感じ。｣



暇な方、ってことは仕事はあるってことか。



中也と出会ったのは行きつけのBAR。


お互い1人だったところ、マスターが紹介してくれて意気投合。


連絡先も交換せずにその日は帰ったが、ヨコハマの街を歩いていたら遭遇して。


何度か一緒に飲んでいるうちに付き合っていた。


それが20の頃。


その頃は何も考えずに付き合ってたな〜。


中原｢講義終わるの何時だ？｣



｢んーと、1時かな。｣


中原｢じゃあその時もう1度迎えにいく。
昼飯一緒に行こうぜ｣



私はその中也の言葉を聞いて笑顔になる。


｢うん！食べに行く！｣



久々に一緒に食べに行けるんだ。



何処へだって行く。



大学の前につくと、中也は頭を撫でてきて。


中原｢連絡とか返せなくてごめんな。｣



｢ううん、大丈夫。
中也が忙しいってわかってるから。
会いに来てくれるだけでも嬉しい。｣



私は中也にそう微笑みかける。


中也は満足そうに頷いて。



チュッと接物をした。


中原｢また昼、ここにいるから。｣


｢うん、分かった｣



そう言い、車から降りる。



車から降りると同じ講義を取っている子達が、誰？！とか聞いてくる。



｢ん〜？

彼氏｣



なんて自慢しながら大学に入っていった。

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