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時は過ぎ、世間はまた違うニュースで持ち切りになっていた。
だが株式会社だったため会社はまだ静まっていない。
同僚はほとんど辞めている。
上層部もまだ決まっていなく、立場のない会社。
「辞める、しかないかぁ」
私はソファーに深く腰をかけ、左手の薬指に着いた指輪を眺める。
あの雨の日、零に送ってもらった後直ぐに指輪を渡され、婚姻届を書いた。
次の日に婚姻届を出し、今はもう旦那となっている。
引越しは数日かけて行い、今では降谷宅にいる。
零は滅多に帰ってこないし、会いたければポアロに来いと言われた。
それはそれでいいんだが、専業主婦になった所で意味ないのではないか。
旦那が帰ってこないのなら意味が無い。
「ほんと、どうしよ」
降谷「何が?」
「え、零帰ってきたの?」
私はきちんと座り、零を見る。
降谷「時間が出来たからな。
で?何を悩んでいるんだ?」
「仕事辞めても零が帰ってこないんじゃ専業主婦の意味ないしなーって」
降谷「別にいいじゃないか」
「いや、良くないから言ってるんだけど」
零はカバンを床に置いてキッチンでコップに水を入れた。
降谷「別に俺の給料だけで生活出来るだろ?」
「出来るけど私が無理なの。
言っとくけど私仕事人間なんだからね?」
降谷「それぐらい分かってる。」
それに専業主婦になってしまっては私はダメになる気しかない。
降谷「別にあの会社にいることは無いだろ。
スーパーでパートでもすればいい話なんじゃないのか?」
そうだけどデスクワークかしたい。
「でもなぁ.....」
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shibuyu(プロフ) - まさかそう来るとは…風見さぁん!許してやってくれ! (2019年7月21日 16時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 28話に誤字がありました。「専業主婦に鳴っても」ではなく、「専業主婦になっても」です。 (2019年7月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
shibuyu(プロフ) - 結婚…すごいです!でも、どうせ結婚するなら式あげてほしいなぁー (2019年7月15日 12時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 26話に誤字がありました。「し事」ではなく、「仕事」です。 (2019年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2019年7月3日 21時