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実家からの帰り、雨降る街を歩いているとこの間出会った眼鏡さんと会った。
たまたまか、待ち伏せかは分からない。
私を見つけた途端、よろしいですか、と声を掛けてきて子供のいない公園に連れてこられた。
「お話はなんでしょうか」
屋根のある所に入り、傘を閉じる。
風見さんは傘を閉じて此方をジッと見てきていて。
風見「降谷さんと別れてください。」
大体話は想像していたけど、本当に言われるとは。
「明確な理由をお話をしてくださらないと納得は出来ません。」
風見「貴方のためなんです。
分かっているとは思いますがあの人と一緒に居る限り危険な目に合うのは目に見えていますよね」
「えぇそれも承知で付き合っています。
心配してくださるお気持ちは嬉しいのですが私は彼と一緒にいることが出来るのならこの身を捧げますよ。」
この人は悪意があって別れろとは言っていないのは分かっている。
心配をしてくれているのだと。
零の仕事はよく分からない。
危険な仕事という事は重々承知の上だ。
「危険な仕事だからと言って、人並みの幸せを持つことは彼にも資格がありますから。」
潜入捜査官と言う立場の以前に彼は一人の人間だ。
喜びも、
怒りも、
哀しみも、
楽しみも。
彼にも資格はある。
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shibuyu(プロフ) - まさかそう来るとは…風見さぁん!許してやってくれ! (2019年7月21日 16時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 28話に誤字がありました。「専業主婦に鳴っても」ではなく、「専業主婦になっても」です。 (2019年7月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
shibuyu(プロフ) - 結婚…すごいです!でも、どうせ結婚するなら式あげてほしいなぁー (2019年7月15日 12時) (レス) id: 8ac4695b82 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 26話に誤字がありました。「し事」ではなく、「仕事」です。 (2019年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます! (2019年7月14日 17時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2019年7月3日 21時