. 仲の悪い彼に11年越しの片想い。【降谷零】

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全国に大々的に報道されてしまい、職場にも行けないほどになってしまった。



上層部が捕まったことで仕事は休みに。



家でゆっくりしていても暇なだけだし、零も零で仕事がある。




と言うわけで久々に実家へと帰ってきた。




｢ただいま〜｣




ドアを開けながら言うとお母さんがバタバタとやってきて。




母｢大丈夫なの？｣




｢娘が帰ってきて一言目がそれ？
まぁ大丈夫だけど。｣




そう言うとお母さんはニッコリと笑いかけて手を後ろにして持っていたものを前に出してくる。




｢え。｣




母｢お父さんの会社に居る独身の人！
いい人選んできたからこの中からお見合いしない？｣



私はげ。と顔を歪める。



母｢ほらほらこの人なんかね、広報部の部長さん！｣




｢ちょ、ちょっと待って！

私はお見合いしないから！｣




靴を脱ぎ逃げるようにリビングに行くとお父さんは呑気に珈琲を飲んでいた。




｢ちょっと、お父さん。お母さんを何とかしてよ。｣




父｢まぁお前が結婚しないからあぁなるんだろ。｣




母｢ねーえ、この人はどう？｣




お母さんは写真を見せてきて。




父｢いい人はいないのか？｣




｢お付き合いしている人がいる。
まぁまだ付き合って数日だけど｣





そう言うとお母さんは目を輝かせて。




母｢え、どんな人？！｣




｢今日はその事を話に来たの。

取り敢えずはお母さんそのお見合い写真を置いて座って。｣




私はいつも座っている椅子に座る。



目の前に両親がいて。



零には両親に話すことを言っているし、両親も零の事を知っている。




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