５ ページ5
.
昼休みにもなれば、私に特別推薦が来たことは広まって。
いつもの様に中庭でスマホを触りながら食べていると、目の前に勝己が立った。
｢何。｣
顔も上げずにそう言う。
爆豪｢てめぇ、何隠してやがる。｣
私はスマホの電源を落とし、勝己を見る。
怒っているような顔ではない。
多分だが、怒り以上の感情なのだろう。
私はお弁当箱の蓋を閉め、袋に入れる。
｢さぁ｣
立ち上がり去ろうとすれば腕を掴まれて。
何故彼はここ迄私に付きまとうのか。
それが分からなかった。
爆豪｢無個性のお前に何で！！
雄英から推薦が来てんだよ！！｣
私は溜息を着いて、勝己の腕を振り払う。
｢私が言うことは何も無い。｣
爆豪｢あの二年で何があったんだよ！！｣
立ち去ろうと足を進めると、勝己のその言葉が聞こえて。
“あの二年”
私が学校に行かなく、行方不明になっていた時。
小学四年生の春から五年の冬の話だ。
｢あんたには関係ない｣
ただそれだけ言い中庭から去る。
彼が何に拘っているかはある程度分かっている。
無個性の私に推薦が来たことが気に食わないのだろう。
彼もまた、先生と同じように無個性だからと知ろうとしない。
強い個性を持った強者は、周りを見下す。
彼は本当にそのままだろう。
個性に恵まれ、夢に恵まれ。
周りのことを知ろうとしない。
｢そんな人ばかりだから、｣
私は.....
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 829人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み〜。(プロフ) - とても面白かったです！私も更新頑張ります…これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年4月27日 13時) (
レス) id: a05e544fa7 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - すごくよかったです！これからも応援してます！！ (2019年4月25日 22時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！(p｀･ω･´q) (2019年4月25日 18時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
おかめ(プロフ) - 凄く面白いです…！これからも楽しみにしています。 (2019年4月23日 15時) (レス) id: 622110a2fb (このIDを非表示/違反報告)
哀歌(プロフ) - 前回の文スト×ハイキューの小説から読ませて頂いています!前回に続きとても面白いです！ (2019年4月22日 15時) (レス) id: 8ba26cc0ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2019年4月21日 18時
