四十三話 ページ44
【俺は男だからね、油断してると食べちゃうめうよ〜】
なんてがおーって可愛らしいことをしながら
私を茶化してましたね
そんな愛らしい笑顔が大好きです
ヒトとして扱って下さりありがとうございます
「僕とは殆どお話すること無かったね」
そう言って私の前に座る鬱様
「僕はどうすればいいのかよくわかんなくて
ただこんな空気になるのを僕はずっと君の所為にしてた
けど本当は違って、
こういう空気を作るようにしてしまったのは
僕らの所為でってのもわかってた
ごめんねスィちゃん
いつも皆の為に沢山尽くしてるの知ってた
いつもお城ピカピカにする程掃除して
みんなの体調とか気分とか気にして
料理も気を配っていたり
仕事だっていつも僕らがサボっちゃう分やってくれて
全部全部俺は知ってた、
本当に沢山沢山、ありがとう…
俺弱くて勇気もなくてすぐガバるダサいヤツだから
それでもいつも変わらず愛してくれてありがとう
俺の部屋の花瓶の花
俺、スィちゃんのこと大好き、本当に、心から」
そう言って儚い笑顔を見せる鬱様
貴方はいつも煙の様にふっと目を離したら
消えてしまいそうな人だった
実はひとりぼっちが嫌だって知っている
だから私は時々寝るまでお話を聞いていたり
逆にお話したりしていた
ティアラ様が来てからはそれは無くなったけれど
私は貴方を見放した訳じゃないと
もしかしたら傷付いているかもしれない貴方の為にと
鬱様のお部屋に飾った青色のヒヤシンス
偶然にも貴方のカラーである青色は
私が貴方に送りたい言葉と合っていたから
この花は運命なのではと驚いたくらい
青色のヒヤシンスの花言葉は【変わらぬ愛】
ヒヤシンス全般の花言葉も少し混ぜているのよ、
あまり【遊び】過ぎないようにね、って
「俺ァまだわからんでいる
お前が何をしたいんか
俺だってお前を信じたかった
でも否定してくれへんのやもん
だから俺はどちらかと言うと
あの女になんかしたことよりも
すぐに否定せんかったことに怒っとる
今も若干怒っとるけど
俺だって後悔あるし、後悔したない
……すまんかった
すぐ信じてやれんくて、味方についてやれんくて
庇うどころか俺が手ェ出してクッソ傷付けた
あれだって【否定】して欲しかった
【やってない】って言って欲しかった
なのに【ごめんなさい】って受け入れるから
もっと嫌だった
全部俺の【ワガママ】や、ホンマにすまんかった」
コネシマ様はそう言って頭を下げた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方(プロフ) - のんたんさん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです。一応後日談や番外編、これを書く上で気をつけていたこと等、書く予定ではありますので、またお会い出来ることを楽しみにしていますね。 (2020年8月8日 23時) (
レス) id: 27a2b67915 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 貴方様の作品とっても素敵でした！！気づいたら枕がびしょ濡れに､､､また会える日を楽しみにしています (2020年8月8日 18時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2020年4月10日 13時
