罰 ページ44
「兵長!見つけました!!壁の瓦礫の隙間で倒れていました!」
グンタさんの腕の中には気を失ってるアルミンが居た。
私はリヴァイさんの腕の中から飛び出そうとしたが
直ぐに制止された。
「おい。お前も足を引きずったお陰で血が出てるだろ。アルミンは大事に至ってないはずだ。じっとしていろ。」
トロスト区からエレンが飛んできた。
それを見るとリヴァイさんは私から離れた。
着地したエレンは私とアルミンを見て
「Aさん…その足…アルミン…!?な、何で…」
「おいエレン。これはどういう事だ。なぜこいつらを置いて一人で向かっていった。俺やグンタがいなかったら、こいつは巨人に食われてたんだぞ。」
やっと自分のしたことに気づいたエレンは膝を付いた
「俺はエレン、お前にコイツのお守りを頼んだはずだ。動けないこいつを置いててめぇは何していた。」
「す…すみません…大型巨人を見たら…頭から皆…吹っ飛んで……」
「そうか、自分の欲求のためならコイツは死んでもいいんだな。」
「ち…違っ……す…すみませ…」
「リヴァイさん…!!!そんなに責めないで!!私は死んでないよ…」
「Aは黙ってろ。こいつには罰を与える。」
リヴァイさんはエレンをひたすら蹴り続けた
エレンも、反撃は一切しなかった。
顔がボコボコになって意識を失いかけてる
「リヴァイさん!!!」
エレンの頭に足を乗せて振り返る
「そもそも私が…無茶しなければ…躰に鞭打たなければ…アルミンも私も、怪我無く逃げれたの…全部私が悪いの…だから…エレンのその続き…私にして…お願いします……!!」
私は頭を地面に付けた
「……そうだな。そうさせてもらう」
エレンはもうろうとしながら叫ぶ
「ち、違…俺が…いけないん…です…」
倒れて
泣きながら訴えた
それを無視すると
「グンタはアルミンを救護室に運べ。」
「…はっ…。」
痛々しいエレンを目で流し、グンタさんはアルミンを運んだ
リヴァイさんは私の前に来て
「こいつを庇った罪は重い。覚悟しておけ。」
私を抱き抱えてそのまま救護室に運んだ。
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時