立体機動訓練 ページ42
「はぁ…なんか凄く緊張しちゃった…」
アルミンはぐったりしている
「それでもあんなにハキハキ喋れるのって凄いよ…。私なんかまだ慣れてないもん…」
私は肩を落とす
エレンのだいぶ後に完食した私は席を立った
「さて、食堂に食器戻してこよう。」
「あ、戻しておきます！」
私のトレイを持とうとしたエレンの手に私は手を乗せた
「私も持って行く。もう…特別はイヤなの。自分でできることは全部、自分でしたい…」
私を見てエレンは悲しそうに
「じゃあ…行きましょう。」
と言った。
トレイを片付け
通路を歩く
リヴァイさんの部屋…
今までの私ならきっと会いに行った。
でも、調査兵団の一員になったからにはもうリヴァイさんに甘えることはできない。
私がしっかりするチャンスなんだ。
私は部屋を通り過ぎた。
体も悲鳴を上げてる。
早く寝ないと…。
部屋に入り、ベッドに入ると直ぐに眠りに落ちた。
朝、アルミンとエレン、ミカサが来た。
四人で食堂へ向かう。
「今日は…何をするの…。」
ミカサが初めて私に普通の会話をして来た。
「今日は立体機動の訓練、アルミンが計画立ててくれて。」
「貴女にはアルミンが合う。エレンには私が合う。」
あ、やっぱりそうなるのね。
「大丈夫…私はあなたからエレンを取らないから」
ミカサはびっくりした顔で私を見た
「…今まで悪かった…、私がどうかしていた…。」
申し訳無さそうにポツリと呟いた。
朝食を終えてまた、エレン達とトロスト区へ向かった。
「さ、Aさん、ワイヤーを出してみて。体は目標に向いていないと、ワイヤーは変な方に飛んでくから気をつけて」
私はアルミンの言うとおりにワイヤーを目標の木に向けてとばす。
「凄いよ！初めて使ったんだよね…？それにしてはぶれがないって言うか的確って言うか…」
う…やばいやばい。私が調査兵団に入団した本当の理由まだ知らないんだった…
「もう少し離れてやってみよう！」
徐々に距離と角度付けていく。
私の足は悲鳴を上げてる。でも、体に叩き込まないと…
グリップ握ろうとしたとき
エレンが私の手を掴んだ。
「そろそろ休憩しよう。」
アルミンは時計を見て
「ご、ごめん!!休憩時間とっくに過ぎてた！体の方は大丈夫！？」
「うん、平気！少し休めば…」
足がガクンと崩れた
「「Aさん！」」
２人は慌てて寄ってきた。
エレンは私の足が痙攣しているのを見て
「…これ以上は駄目だ。中止しよう。」
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作者名：すばる | 作成日時：2017年5月10日 11時
