アルミンは良くできた子 ページ41
コンコン
「エレンです！」
「どうぞっ！」
「Aさん、夕飯、持ってきたんで、食べながら話しましょう…って…」
私の隣にいる御方を見て肩を落とす
「あ、あはは…」
笑うしかできない。
「……おいエレン、訓練は楽しかったか？」
「え…そりゃぁまぁ…」
「…まぁいい。明日は何する予定だ。俺も時間が合えば顔くらいは出してやる。」
「「えっ♪/え……。」」
あれ、私とエレンの反応真逆だ。
コンコン
「Aさん、エレンは来てますか？」
「来てるよ！入っていいよっ」
ガチャ
「あ、兵長、お疲れ様です！」
律儀に挨拶をする
「どっかのバカと違ってアルミンは良くできてるらしいな。指名して正解だった。報告書の纏め方もわかりやすい。」
「あっ…お褒めの言葉光栄です…!!」
「けっ、どっかのバカって俺のことかよ…」
「エレン…！声大きいよ…！」
「ま、まぁまぁ、、私とエレンは今からご飯だけど、アルミンは？」
「あ、僕は食べてきたので！」
「なら、お煎餅出すね！」
アルミンは畏まって「どうぞお構いなく！」
と言うが、その横で「この煎餅うまいんだよなー♪」
とエレンが言った。
リヴァイさんは静かにエレンを睨む
「……飯あるし食べないですよ…。」
毎度毎度……エレンは何でこんな可哀想な役なんだろう…私は人数分のコーヒーを入れて席に着いた。
アルミンが早速口を開いた
「今日のバランス訓練である程度、感覚は覚えられてるから、その感覚を忘れないうちに明日は立体機動の練習をしたい。でもあれは足首、脹ら脛、膝、下半身全てにかなりの負担がかかる。木々を飛び移るとなると更に下手したら枝に刺さって大けがしてしまう。なので、地面で、木から近い位置でワイヤーを目的の木に刺す訓練、刺してそこまで飛んで移動。慣れてきたら徐々に距離をあけていく。そんな感じの訓練をやりたいかな」
アルミンは本当凄い。
憧れちゃう。年下なのに。
「ほう、悪くない。」
「アルミンお前…本当すげえな…」
「だって、訓練するにも場所が限られてるからね…訓練兵団の邪魔にならなきゃ良いなと思って。」
アルミン…本当できた子だよ
「…本当結婚してもいいかも…」
「あ？」
「え？」
小声過ぎて前２人には聞こえてないけど かすかに隣には聞こえたようで…
「決まりだ。明日朝食を済ませたらすぐに訓練に掛かれ。お前等もう戻って休め。夜更かしは明日体に響く。」
そう言ってリヴァイさんは戻っていった。
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作者名：すばる | 作成日時：2017年5月10日 11時
