訓練 ページ39
「その話は次の機会だ。Aが問題を起こしてくれたおかげで俺とハンジは報告書に追われてるからな。」
私を睨む
「う…本当…すみません…」
「それって…あの大型巨人が現れたときですか?ハンジさんは野次馬するだけだって。」
「それもまた次話す。今は訓練場に連れて行き アイツに格闘術でも立体機動でも教えてやれ。何も分からんだろうからな…。本来なら首席に頼みたいとこだったが。あいつはAとは相性が悪すぎる。…獣だからな。」
「は…はい…確かに…」
「理解できたならさっさと行け。訓練内容お前等が教えたいように教えればいい。ただし、無茶するなよ。訓練なんかで殺したらお前等が死ぬと思え。」
「…はい!」
エレンは敬礼をし
「Aさん、訓練はトロスト区でやろう。あそこなら俺も詳しいから。」
リヴァイさんは何かを言い掛けたが、口を詰むんだ。
ーーートロスト区ーーー
「あれは…訓練兵だ…!」
アルミンは広場で格闘術をやる訓練兵達を見た。
「何期生だろう。」
こういうとこまで気になっちゃうのは流石アルミン
「そんな事よりアルミン、ミカサは大丈夫だったか?ちゃんと戻ったんだろうな?」
「うん…ミカサ嫉妬心が強くて…まぁ、最後の家族だからね、心配なのは仕方ないよ…」
「あいつ、いつまでも俺を弟みたいに扱いやがって。迷惑も良いとこだ!」
プンスカしてるエレン。
女心分からないって大変だねぇ…
ミカサにも同情するけど、勘違いの限度通り越してるからな…。
はぁっと溜息がでる
少し歩くとエレンは止まった。
「訓練兵が格闘術してるときはここが空くんだよな。」
何処まで続くのかな?ってくらい広く木々がひきめし合っている」
立体機動訓練をしよう。とエレンが言うと
アルミンが私に詳しく装備の説明をしてくれた。
「ロープがないなぁ…まずはバランス感覚が知りたいんだけど…仕方ないか、立体機動でやろう。危ないからエレン、Aさんの背中を支えてやっててくれる?僕がワイヤーを木に刺して体が持ち上がるように調整してみるから。」
アルミンはさっさと作業にかかる。
やっぱりこの子頭の回転凄く早い…。あ、だから指名されたのか…
「Aさん、体少し浮くから、転倒しないように気をつけて、後ろにはエレンが居るから万が一何かあっても大丈夫とは思うけど…エレン、少しだけAさんの手を支えてあげてくれ」
「あ…あぁ」
エレンは私に手をさしのべた。
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時