調査兵団へ鵺 ページ38
『君の入団を歓迎しよう』
ついに
この制服が偽りでなく私のものになった。
私はそのままリヴァイさんの部屋へと連れて行かれた。
「あの…」
「……なんだ。」
「私…自信ないです…」
「今更何言ってやがる。てめぇはてめぇの やれることをやるんだ。そもそも自信って何だ。まさか壁外調査に連れて行かれるとでも思ったか。」
「ち、違うんですか…?」
「当たり前だ。連れてったとこで今のお前に何ができる。せいぜい木登りか巨人の餌になる程度だろうが。」
ひっ酷い…。
いや、当たってるんだけど
「それより、あの人間の皮被った大型巨人だ。あいつにだけは気をつけろ…。またお前を狙ってくるだろうからな。」
「…わかりました…」
「お前の指導をアルミン、エレンに頼んだ。」
「…指導…」
私に近づき髪を手の甲で弾く
「‘一応’お前は調査兵団だからな。巨人が街に入ってきたとき、何かあったときに役に立つ。俺も出来るだけ訓練には付いててやる。そのノー天気な頭と体に教えられることは全て叩き込め」
「う…はい…」
コンコン
「エレン・イエーガーです!」
「入れ。」
「失礼します!!」
ガチャ
エレン、アルミン。…なぜかミカサも入ってきた。
「…おい。」
「はい。」
少し緊張気味にエレンが返事した。
「後ろの獣女はお呼びじゃねぇぞ。」
ミカサは私を睨むと舌打ちをした
「なぜエレンが呼ばれて私は呼ばれない…私はいつもエレンと一緒。」
「だから言っただろミカサ!お前は呼ばれてねんだよ!つうか いつも一緒ってなんだよ!Aさんに誤解されるだろ!戻れよ!」
「いやだ…私は…」
「おい。アルミン・アルレルト。」
「はいっ!」
「そこの獣女を追い出せ。」
「は…はい!さ…ミカサ、いい子だから外にでてよう。これじゃ話が全く進まないから。」
「アルミン…私を裏切るの…!?」
「違うよ…!!…でも今はどうかこらえて…」
アルミンも大変だなあ……。
私は2人の後ろ姿を目で追った
「…おいエレン」
「は、はい。」
リヴァイさんは私に目を移すと溜め息混じりに言った。
「お前は巨人に化ける力を持っている。そしてコイツは今大型巨人に狙われている。…エレンお前には こいつに訓練時教わったことを思い出し指導をしつつ、お守り役になってもらう。理解できたか」
「ま……マジっすか…?てか…巨人に狙われてるって…どうして…」
エレンは驚きを隠せないのか私に目を移して困惑した。
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時