大型巨人 ページ34
「トロスト区の外壁付近に大型巨人が現れた!!今までに見たこと無いタイプだ!」
「固定砲の準備!」
「まだ、こっちを狙ってるとは限らない…準備だけしておけ!」
「ハッッ!」
駐屯兵達が慌ただしく砲弾を運んでいく
(ロ-ロ)
それは私たち、調査兵団にも伝わっていた。
「…様子を見てくる。」
リヴァイがエルヴィンにそう言うと部屋を出ようとする
「下手に手を出すなよ。まだAが関わっているとは限らない。」
「了解だ」
エルヴィンの許可が下りた。
「え?駐屯兵団の仕事なんだから任せときなよ。それより私たちはAを捜すのが先じゃない?」
「…ハンジ、昨日夜、壁外であいつが練習してたらと言ったな。」
「あぁ…うん。」
「一人は素人!もう一人は相当うまいと言ったな。」
「……リヴァイ、私も行く、トロスト区の壁上で立ち会おう!」
私は急いだ
違うことを祈って……
立体機動で私は窓から飛び出した。
壁に向かって一直線に。
途中エレンたちが騒ぎを聞きつけ 壁の前にいた。
そして目が合った。
私は方向転換してエレンたちのもとへ降りる
「ハンジ分隊長…!?どうかしたんですか!?俺達も行きますよ!」
「んー、ただ野次馬して来るだけだよ♪ばーい!」
私はまた壁上へワイヤーを伸ばした。
「よっと。着地成功!」
「おい、クソメガネ。あれを見ろ」
私は外を見た
「ーーーー!!!」
「……間違いねぇな?」
「嘘だろ……何で…。」
「あいつは、兵士を何十と殺した。人類の敵だ。理解してるな?」
「…あぁ、解ってる。」
「あの巨人が狙ってるところは何処だ…。トロスト区ではなさそうだが…」
「私が行く…!」
「ハンジ待て!!迂闊に手を出すな。今は駐屯兵団に任せる」
「くっ……」
「今はまだ我慢しろ…自分を見失うな。」
リヴァイの言葉が私の胸を刺す
「…了解…」
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時