再会鶤 ページ4
私はやっと泣き止んで、リヴァイさんの入れてくれたコーヒーを飲む
ホッ…
「カップ一つしかねぇのか…」
「あ、ごめんなさい、そうなんです…」
「…飲み終わったら俺の部屋こい」
リヴァイさんはベッドに目を移す。
「随分派手なベッドだな。」
「わ、私の希望じゃありませんよ!!」
いつもならこのタイミングで睨んでくるんだけど…あれ?睨まれない。
……
何この沈黙…!?
リヴァイさんは私の耳元に口を寄せた
「ハンジが来ても入れるなよ。」
「へ?」
コンコンコンコン!!!
リヴァイさんエスパー!?
「あ、はい!どうしたんですか??」
「入ってもいい!?」
「えっと、今着替えてる途中で…」
「明日ね、巨人使った実験をやるんだ!もし良かったらAm《ガチャ》…あ、あれぇぇ…リヴァイいたの…」
「明日もし良かったら…何だ?」
「お昼一緒にどうかなぁ…って…」
「ほう、ハンジてめぇ、Aをお前の研究の部下に仕立て上げようとしてるな?」
「そそそそんなことないよ?うん。全ッ然!!!」
「目が泳ぎ過ぎだクソ女。」
「A〜〜〜〜着替えてるんじゃなかったの!?リヴァイにそう言えって脅されたんだ!? 」
フフッ…
リヴァイさんとハンジさんは私を見た
「…なんだ」
「なんか、この光景が懐かしくて」
「…さっさと飲め。俺は先に行ってる。」
ハンジさんを押しのけリヴァイさんは自分の部屋へ戻っていってしまった。
「やっと報告書終わったんだね」
「そうみたいですね…」
「…いやぁ、研究早くやりたてさぁ、私の分のもリヴァイに任せちゃったから!ごめんね!」
「えっ!それ酷い!」
「でもいつもパンチだのキックだのされてるのは私だからね!お返し!
これからリヴァイのところに行くの?」
「なんで呼ばれたのかはわからないけど…」
「そっか、じゃあ私も研究に戻るよ!」
私も早く行かないと…。
コン コン…
「入れ」
「失礼します…何でしょうか?」
リヴァイさんは机に手をおいた。
そこにはティーカップが幾つも置かれている
「え?」
「好きなの持っていけ」
嘘っ!やったー!!
「あれ?これ…良いんですか??大事にしてたやつじゃ…」
「それは…特別だ。」
純白に金色の線が一本入ってるだけのカップ
この部屋に2つしかないカップ。
これ…
「これが欲しいです…」
私はそのカップを抱きしめた
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時