ここに私の居場所はない ページ30
その後ハンジさんが夕食を持ってきてくれて
一緒に食べた
少し話して
私のトレイを持って戻っていった
ボーッと外を眺めた。時間は過ぎていき
通路には足音も聞こえなくなった。
私はリヴァイさんからプレゼントされた服に着替えた
「一人でも、大丈夫。」
一人で生きてこう。ここには私の居る場所はないのだから。
そっとドアを開けた。
部屋を見渡すとリヴァイさんから初めてもらった‘特別’なものが目に入った。
私はそれに微笑むと
そっと近づき手に取る
「水を入れてあげよう…」
私はそれに水を入れると窓に置いた。
水の中に月が入る。
「じゃあね、元気でね、リヴァイさん…」
私はそっとカップに口づけをして部屋から出た。
人に見つからないよう
こそこそと。
二階のトイレ
ここなら誰にも見つからず外に抜け出せる。
一階の扉はもう閉まっていて出れないのと
階段付近に門番が居て降りれないから私はここから抜け出すことにした。
よし、覚悟を決める
ドサッッ!!!
「ッッーーーー!!!!」
いったぁぁぁぁ!!
足の骨折れるかと思った…。
しばらく痛くてその場から動けなかったけど
だんだん回復していって私は外を歩き出した。
急いで裏道を抜けると、大きな通りにでた。
「…誰もいない…」
抜けだしてきたはいいけど
寝る宿はあるのだろうか。
あっ…どうしよ…
とりあえずそこらへんを歩いてれば人目に付かない場所一つくらいあるよね…。うん、あるはず…。
今日は下手に動くのは止めよう。
明日朝から宿を探せばいい。
ハンジさんがくれたこのお金…どのくらい価値があるんだかわからないけど…。これで食べ物買ってしばらく生き延びよう。
本当は、明日息抜きに買い物しておいでって渡されたんだけどね…。
そんなことを考えながら歩いてると
噴水が見えてきて壁も見えてきた。
壁付近ならきっと誰も来ない。ここで休もうかな…
私は壁と密集した木々の間で眠りについた。
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時