実験鵺 ページ29
ハンジさんは眉間にしわを寄せ返してリヴァイさんの手を振り叩いた
「Aは…リヴァイのペットなの?」
「なにっ!?」
「だってそうだろう?今まで散々特別に扱われてきて、よく思ってない兵たちもいるだろう。
Aが一生懸命リヴァイの役に立とうとしてるのに散々踏みにじってきたじゃないか。
確かに私もAを外で巨人と戦わせるのは反対だ。でもそれだけが私たちの仕事じゃない。ここで浮き足たたせるくらいなら…
街で働かせて自由にしてやった方がいいんじゃないか?
この鳥籠の中で…更に狭い部屋に閉じこめるのは…もう見てられないんだよ。
私達が調査兵団である限り…外には出さなくても…許してやってよ…!少なくとも私の周りの兵士たちは皆、Aを受け入れてくれるよ。」
「……わかった。そこまで言うなら好きにしろ。」
リヴァイさんは私を見ず歩いていく
「まって…リヴァイさん…!」
「お前は自由にすればいい。ただし、自己責任でやれ。俺は面倒見切れん。」
背中越しで声だけが聞こえる
表情が確認できない
「リヴァイさん…!こっち…見て…」
私の言葉を無視して歩いていってしまった。
私は立ち尽くした。
「ご、ごめんねA…リヴァイ…Aを過去の二の舞にしたくないんだ…。リヴァイだけじゃない、私も…」
「過去なんて…もう興味ない…っ!!」
涙があふれてきた
私はいつも
「…もう…私は要らないんでしょうか…?」
こうして
誰かを困らせるんだ。
「A…」
ハンジさんは私を抱きしめてくれた
ハンジさんは部下と少し話をして私を部下に預けた
地下兵に連れられ自室へと戻された。
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時