それ以上に惚れさせる ページ23
エルヴィンさんと別れ
私は自室へもどった。
エルヴィンさんの感覚…まだ腕に残ってる。
トクン……私は…
「おい、朝帰りとはどういうことだ。」
ハッと声のする方を見た
「リヴァイさん…!?何してるんですか!?そんなところでくつろいで…。」
「これがくつろいでるように見えるか」
見えますよ!ベッドで布団かぶって寝転がってるし
「い、いつからいたんですか?」
「客人が帰ってからだ。」
ベッドから体を起こしリヴァイさんは私のところへ来る
わぁ………言い訳できない…
「昨日エルヴィンさんも、リヴァイさんと話がしたかったみたいですよ…」
「ほう、それがお前の朝帰りの理由か?」
うっ…
「お客様が帰ってからリヴァイさんのところに行くつもりだったんですけど…
寝ちゃって…。」
「A、お前は男なら誰でもいいと思っているのか」
「へ?」
「エルヴィンに呼ばれりゃノコノコついて行きやがる。今までもそうだ。夜遅くにエレンを迎え入れた。てめぇの考えてることが俺には全くわからん」
「私も…私も自分の気持ちが分からなくなってきてるんです…。みんなが、優しすぎるから…」
「お前はエルヴィンと付き合えるのか。」
「何でそうなるんですか…」
「俺達もエルヴィンに連れて行いかれた。」
「たち…?」
「イザベルとファーラン。昔の仕事仲間だ。イザベルはもし自分に好きな人ができたらこの壁の上から朝焼けを見たいと言っていた。」
「……エルヴィンさんは…そういう理由でつれて行ってくれたんじゃないと思います…」
「お前は鈍感だからな。他の奴らから見りゃあの光景は恋人同士にしか見えなかっただろうがな。」
「じゃあ…もし…」
言っても良いのかな…
ただ嫉妬してほしいだけの言葉…
「…なんだ」
「私が…エルヴィンさんを好きになったら…」
「っ!」
目は逸らしてても視界に入るリヴァイさんの驚いたような反応
「…あの時…」
『待っていろ、エルヴィン・スミス 俺がこの手で殺してやる』
「殺しとけばよかったと思うかもな。」
遠い目で窓から空を見上げた
「いや…あの時は。実行しなければ…あいつ等は生きていたかもしれない。
だから…お前がエルヴィンに惚れたなら
それ以上に俺を惚れさせるだけだ。」
「っ…!」
そっと私の頬に触れ顔を近づける
「……」
え……この間は……?
「ちっ…エルヴィンのにおいがする。さっさと洗い流してこい。」
……嫉妬もクソもないのね…
.
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時