壁外鶚 ページ22
私はエルヴィンさんの服を無意識に握った
「私…」
「…」
エルヴィンさんは黙って私を見た
「あんなかわいいベッド…欲しいって言ってません…」
巨人たちを眺めながらボソッと呟いた。
「ふ、気に入らなかったかな。」
エルヴィンさんもマリアを眺めた。
「もし私がここから居なくなったら…あの部屋は誰の部屋になるんでしょう…」
驚くエルヴィンさんの目を見れなくて
私はその場にしゃがんだ。
下を見ると巨人たちが私たちを食べたそうに壁をがりがりしてる
このまま落ちたら、私は、日本の世界でも死んでしまうのかな。
「そうだな…もしあの部屋から君が居なくなったらーー」
「ずっとあのままだろうな。」
「使われない部屋なんて…直ぐ腐っちゃいますよ」
「いや、リヴァイが毎日掃除しに行くんじゃないか。」
リヴァイさん…
「そろそろ戻ろう。いくら私でもこんなことしたこと知られたら皆に怒られてしまう」
「はい。」
私はまたエルヴィンさんに下に降ろされた
「抱き抱えられて移動するの、気持ちよかった…本当に飛んでるようで。」
「マリアを奪還したら、今度はマリアから外を見よう。」
そしたら本当の外が見れる。と
私に微笑んだ。
「必ず見せてください!待ってます!」
私も満面の笑みが零れた
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時