理由 ページ18
★★
無くしたくないんだ
『リヴァイ、俺達を信じてくれ』
あぁ、信じたさ。
『兄貴はがんこだからな！』
俺達はいつも3人でのりきった
もうあんな思いは…ゴメンだ…
心がグチャグチャになって
無我夢中であいつらを殺した巨人を切り刻んだ
叫びながら 切り刻んで切り刻んで
残ったのはあいつらの首と 死体の山だった。
俺はあの時 あいつらに誓った。
俺は必ず巨人を絶滅させる。
そうだ、あの時以来何人が死のうが涙は出なくなっていた。俺は人間性を失ってた。
あいつらの死が
俺の“人間性”を捨ててくれたんだ――――
「ちっ、こんなこと思い出させやがって」
今俺の隣にはAが眠っている
誰かに見られたらやべぇな。戻るか。
俺はAを起こさないように部屋を出た。
自室についてもあいつらのことが頭から離れねぇ。
それと同時に『なんで調査兵団に入りたいって言ったら駄目なの!?』あいつの顔も。
わかってるんだ。お前には立体機動を使いこなせねぇことくらい。訓練だけでてめぇはあの世行きだ。
もし使いこなせたとしても…
あいつらのようになる事くらい。
だから止めるんだ。
泣こうが喚こうが止めるんだ。
この選択だけは外すことできねぇんだ……!!!
テメェがくたばれば俺はまた…涙を流す羽目になんだろうが……
こんなこと…てめぇには絶対言わないがな。
俺はソファーに身を投げた
起きてたら辛いだけだ…少し…眠るか。
．
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作者名：すばる | 作成日時：2017年5月10日 11時
