過去鵺 ページ11
知りたい…けど…。どこまで知ってるの?
もし誰も知らないようなこと知っていたとしたら
エルヴィンさんの知らないことまで知ってたら…
私はきっと疑ってしまう。
欲しいものは
すぐ手に入れてしまう
もしかして私の前に手に入れたのは…
「どうするの?話すの?話さないの?」
「…ッッ!!」
「ペトラ。何している」
「兵長…!」
「なんだ、喧嘩か?ひでぇ面だ」
「あ…いえ…失礼します!」
ペトラさんは走って行ってしまった
「…何があった。」
「え…?」
「ペトラのあんな顔は初めて見たからな。」
ペトラの背中を追うように見るリヴァイさん
やっぱり怖い。
現実を知るのが怖い…
このままじゃずっと私は…ペトラに勝てないじゃない…
でもどうにもならない…
過去を知って また溝を作るなんて嫌だよ…
「お前もなんて面して…」
「違う!!」
「!!!」
「お前じゃ…ない…!!!」
「は…?おい…何言って…」
「おいでも無い…!!」
リヴァイさんは私の腕を掴んだ
けど
振り払った。
「…」
「ごめんなさい…」
私はペトラさんと逆方向へ走っていった
こいつとか…お前…とか…私の名前呼んでくれるのはいつも部屋にいる時。
どうして…こんなに…
ペトラさんにはそんな呼び方しないくせに…!!
ドン!!!!
「あっ…!!/おっと…」
尻もちつきそうになったのを誰かが受け止めてくれた
私の目には立体機動装置をつけてる腰が見えた。
「…平気っすか??」
私は慌てて顔を上げた。
「す、すみませんッ!前ちゃんと見てなくて…」
「…!な、なぁ、Aさんだろ?」
「え…?」
「確か…エレンが毎日話してる…。あ、俺ジャン・キルシュタインです」
「ジャン…」
「あ……。
ど、どうかしたんすか…愚痴とかあるなら聞くっすよ!」
「うん…何でもないよ…」
私は外にでた。
…どうしてこうも毎度毎度苦しい思いしてるのかな…私…
ベンチに座って木々を眺める
缶コーヒー…飲みたいなぁ…
普通なら、そこに自販機があって…
私は……
そう、あの日自販機でコーヒー買おうとして雷に打たれたんだ…
そう、こんな曇り空だった…。
あ、あれ…?私の髪が立って…
まさか…!!!
私は建物にはいろうと走った
ピシャ!!!!
眩い閃光に目を瞑った
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作者名:すばる | 作成日時:2017年5月10日 11時