【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

両面宿儺から見た彼女 ページ3

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綾瀬A。
前世の俺の嫁の名だ。



あれの気に入っている所？



……ふむ、そうだな。
この俺に臆せもせず、無謀にも立ち向かい歯向かってくる所か。
その癖、奴はかなりの阿呆でな。
見ていて飽きはせん。



今世もそうだが、1000年前の奴も中々興が乗ったぞ。



あの女は元々呪いだ。
淫魔サキュバス、聞いた事ぐらいはあるだろう。
男と交わる事で、男の力が尽きるまで呪力と精を搾り取る、最上位悪魔。



奴はその特性故、質の良い呪力を持つ男、強い男を探し求めていた。
そうして幾千もの男共を渡り歩き、再起不能にし、辿り着いた先がこの俺だった事が全ての始まり。



あの女は当時、全ての男を見下していた。



『へぇ、宿儺って言うんだ、こんなに濃い呪力と精は初めて♡ねぇ宿儺ぁ♡貴方の呪力、空っぽにして灰にしてもい〜い？♡代わりに天国見せたげる♡』



そう言ってこの俺を舐めた態度で無謀にも床に誘った奴は、数時間後には俺の呪力量と底無しの体力についていけず、淫紋を腹に浮かばせ無様な姿を晒していたがな。



ケヒッ、あれは実に良かった。
己の呪力と精、その許容量を身誤い、己の力を過信するからああなるのだ。



だが、奴は唯一この俺が満足するまで抱いても壊れなかった女でもある。
最上位悪魔、淫魔サキュバスというだけはあり、今まで出会ったどの女よりも極上の女。
殺すには惜しかった。
あの数時間で多少の情も湧いていた。
だから、無様な姿を晒しても尚俺のものになる事だけは最後まで拒んでいた女に、縛りを設け嫁に貰う事にした。



何、たいした縛りでは無い。
あの縛りはあの日だけのもの。



そういえばあの女は、特級相当の呪いである癖に縛りを結ぶのも下手くそだった。
それは今世もか。
力はある癖に阿呆だから仕方無い。



五条悟？



あぁ、あの六眼と無下限の男か。
俺がAに1000年前より施した術と縛りに、その上から更に術を流した男だな、兎に角癪に触る。
人のものに勝手に手垢をつけおって。



だがまぁ良い。
今世でもAには機会があれば更に呪力と術を流している。
特に問題は無い。



俺が今世で目を覚ます前に、何やら色々としていたようだがーーー



Aは元々俺のもの。
奪い返すのはそう難しい事では無い。




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