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宮舘side
急に翔太が笑い出すから、何事かと思って
宮「なに?なんで笑ってんの?笑」
そう問いかけると翔太は1歩先を歩き出した
渡「俺ら、似てんのかもな」
宮「え?」
渡「俺もさ、涼太に会うの拒んでた。俺の事思い出さない方が涼太にとっていいんじゃないかって思って。」
意外だった
翔太がそんなこと思ってたなんて
宮「嘘は方便だもんね笑」
渡「方便?…なにそれ?」
宮「つくべき嘘もあるって事」
渡「へー、そんな難しい言葉知ってんの笑」
宮「バカにしないでよ笑」
まぁ、阿部から教えてもらっただけなんだけどね笑
渡「俺分かるよもう笑それも嘘でしょ?」
宮「バレた?笑阿部から聞いた笑」
渡「もう、嘘なんてつかせねーから笑」
そう言って1歩前を歩いていた翔太が振り返って手を差し出す
宮「それはほんと?」
渡「はぁっ?手繋ぐのに嘘もホントもあるかよ笑そんなこと言うなら、いいけど」
そう言って引っ込めそうになった右手を慌てて掴んだ
宮「ごめんって笑」
もう家が見えてくる
あーもうちょっと遠いところに引っ越そうかなー
なんて考えながら
好きな人の温もりを感じるこの時間がずっと続けばいいのにな
fin.
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Merkur(プロフ) - まなさん» ありがとうございます。いかにそのシーンを頭の中で想像できるかを意識しながら書いておりますので、そう言っていただけると大変幸いです。続編につきましては、考えておりませんでしたのでその後のストーリーが構想出来れば書くことも検討しようかなと思います。 (2023年1月8日 8時) (レス) id: 872bc06824 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 私がいうのも大変おこがましいのですが、いい意味であっさりした文章なのに引き込ませてくれるのがすごいなと感じました。大変想像がしやすかったです。もしよろしければ、ちょっとしたおまけというか、その後が読んでみたいなと思ったのでご検討して頂けないでしょうか (2023年1月4日 10時) (レス) id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - はじめまして、まなと申します。今回のお話、切なくってぎゅっとなりました。お互いがお互いを思って好きなのに伝えられないのが本当にもどかしかったです。 (2023年1月4日 10時) (レス) @page7 id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Merkur | 作成日時:2022年12月4日 11時