【銀魂】アナタの命、いただきます 其ノ二【沖田総悟】

番外編 紅い毒薔薇 1 ページ3

Aが家族を失い、
故郷を離れてから数ヶ月。

道中、たくさんの人に食べ物を恵んでもらい、
Aは歩き続けた。

悲しい思い出から、離れたい一心で。




何も危険な事なんてない。

必ず助けてくれる人はいる、そう、信じて。







Aは、武州という街に辿りついていた。

農民達が畑を耕しているだけの、小さな集落。
そんな中でAの目に留まったのは、


───庄屋、だろうか…その大きな屋敷は、Aがかつて住んでいた花柳邸を彷彿とさせた。


花柳家の思い出から逃げていた筈のAも、自然と吸い寄せられた。




A「…御免下さい」



控えめに門を叩く。

でも、そのあまりに小さな声は、中にいるはずの者には届かない。


A「御免下さいっ」


再度声を出し、強く叩いた門の音は、ようやっと中まで届いた。



「…何か用か、童」




横の通用門から顔を出したのは、顰めっ面と無精髭の男。


Aの足は竦む。しかし、あくまで強気に答える。


A「花柳Aと申します。…御主人はいらっしゃいますか」








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最近更新が遅れ気味で申し訳ないです…orz



花柳邸の場所ですが、現在の東京周辺くらいに考えてます。
番外編を書くにあたって、武州の場所を調べたのですが、武州も東京辺りにあったらしいです。
主人公さんまだ子供なので、そんなにたくさん歩くのはしんどそう〜って思ったので.…


あ、ちなみに主人公さんは番外編では11歳です。
前回の過去編よりちょっと成長しました( ´▽｀)



ありがとうございました。

番外編 紅い毒薔薇 2→←番外編に入らせて頂きます！

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