拾壱■First Game ページ13
トロール事件から２日後。いよいよ今日はハリー・ポッターの初陣の日だ。
朝の大広間を見渡すと、トロール事件での3人が固まって団欒している姿が見受けられた。
ハ｢何も食べる気になれないよ…｣
『あら。そんなんじゃ負けてしまうわ。スリザリンは強いわよ』
ハ｢っA先生！｣
『ご機嫌よう。ポッター、くれぐれもブラッジャーには気をつけてね。スニッチだけではなくちゃんと周りも確認するのよ。私もスネイプ先生と見に行くから』
そして仏頂面の彼と共に教員用の観客席に座る
『昔は良くこうして2人でレギュラスを見てましたよね』
セ｢……そうだな｣
笛の音で試合が始まり、試合も半ば。まだかまだかとポッターの活躍を待っている時だった。
『先輩…ポッターの箒動きがおかしいです』
セ｢っ…これは…成程…何か呪文がかけられているようだ｣
彼は咄嗟に反対呪文でポッターの箒の動きを正そうとする。
私はと言うと…当たりを見回してみるが、呪文をかけている人物は見つけることが出来なかった。
その為、先輩と2人一緒になって同じ反対呪文を必死に唱える。
そうしているうちにいつの間にか、ポッターの箒は正気を取り戻し華麗に飛び去っていった。
セ｢明らかにポッターは何者かによって殺害される寸前だったな｣
『…今日は殆どの教師がポッターの勇姿を観に来てる筈なのに…クィレル教授の姿が見当たりませんでした。彼が犯人です』
セ｢クィレルに接触する他無いな』
『真逆とは思いますが…本人に脅しをかける気ですか？“ポッターを殺害しようとするな”って？…その瞬間に私たち終わりますよ。闇の帝王に説明ができません』
セ｢頭を使え馬鹿者。本来の目的を考えろ｣
『あぁそうか…私達は【賢者の石を奪おうとしているクィレルに喝を入れただけ】そういう事にするんですね』
｢左様。それに我々は【クィレルが闇の帝王の命令で動いている事を知らなかった】そうであろう？｣
先輩の邪悪な微笑みに思わず眉を顰め、改めてこの人の口の上手さに感心する。
『本当…貴方が味方でよかったです』
満足そうに眉を上げる彼を片目に、ポッターに目を戻すと、ちょうど金のスニッチをキャッチした場面だった。
どうやらミネルバの言う通り心配は無用だったらしい。
セ｢遺伝と言うのは全く恐ろしいものだな｣『ええ本当に』
自寮が負けてしまったというのに、何故だか私達の顔には笑みが零れている。
鳴り止まない歓声をバックコーラスに、ハリー・ポッターの初陣は輝かしく幕を閉じた。
拾弐■Nicholas Flamel 【HP side】→←拾■Trawl
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哀愁小松(プロフ) - 本ぶくろさん» 初めまして。コメントありがとうございます。嬉しいです…ゆったりの更新になるかと思いますがこれからもご支援のほど宜しくお願いいたします (2021年5月27日 10時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - とても面白いです！これからも応援してます！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 474b3c8e12 (このIDを非表示/違反報告)
哀愁小松(プロフ) - スノウさん» 初めまして、コメントありがとうございます。何方もチェックしていただけて嬉しいです！今後もどうぞよろしくお願いします〜 (2021年3月24日 20時) (レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！あ、短編の方も楽しく観させてもらってます！ (2021年3月24日 17時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
哀愁小松(プロフ) - 藤崎エヴァさん» 初めまして。コメントありがとうございます。このお話では原作では描かれなかった部分を自己解釈を用いて書いていくつもりでございます。こちらの小説で原作に興味を示していただけますと私も嬉しいです！是非今後もお見守り下さいませ。 (2021年3月23日 20時) (レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年3月20日 23時
