ショッピング□S.Snape ページ40
『あー！セブルス！みて！このお店可愛いよ』
「…なんだ…そんな目で見るな。入りたいなら勝手に入ればいいだろう」
『いいの？やったー！嬉しい！』
薬草を大量に抱えた彼の腕を勢いよく引くと慌てた声が降ってきた。
「ま、…おい！…一緒に行くなんてひと言も言ってない…」
『えー！？私、貴方の薬草選びに散々付き合ったのよ？…それは少し酷いんじゃない？』
「ッな…こ、こんな派手な店入れると思うか！」
『大丈夫よ！もしかしたら貴方の新しい扉が開くかも…なんてね。ほら！早く早く』
「そんなもの開かん…ってはぁ…全く…お前は人の話を聞け。だいたいお前はいつも…」
大量の文句を零しながら後をついてくる彼を無視して、煌びやかなお店に入る。
そして好みの服を何着か手に取り、鏡の前で試行錯誤していると、不機嫌そうに眉間のシワを濃くした彼に声をかけられた。
「A。それとそれは露出部が多すぎる…故に却下だ」
『これぐらい今は普通よ』
「少しは己の歳を考えろと言っているんだ。Aに似合うのは…そうだな、これでいいだろ」
『なっ…にそれ…え…ねえこれ本気で私に似合うって言ってんの？嘘でしょ…色は暗いしダサいし…ねえ、喧嘩売ってる？逆によくこの店でそんな真っ黒なもの見つけてきたわね』
「如何にも」と意地らしく微笑む彼を1睨みしてから彼の手元にある服をかっさらい、元々持っていた服と合わせる。
『ちょっと試着室行ってくるわ。貴方は、1人で待ってて頂戴』
試着を終え、店内に戻ると 神経質そうに顔を歪めた彼がズンズンと近寄ってきた。
「遅い！30分もかかるなんて一体何をそんなに迷うことがあるんだ！」
『あーもうごめんって！でもどれを買うかすごい迷っちゃって…』
「…わざわざ30分も迷わずとも、全部買えば良かろう」
『えっ…でも…』
「何をそんなにウジウジと…お前に似合わないものはないだろう。但し、その露出部が多い服を着るのは、吾輩と過ごす時だけだ。良いな？分かったらさっさと寄越せ」
今度は彼が私の腕から服をひったくると、有無を言わさぬスピードで会計を始めていた。
『嘘！ちょっと！流石に払ってもらう訳には行かないわ』
「買い物に付き合ってくれたお礼だ。有難く受け取っておけ」
付き合ってくれたのはお互い様なのに…
全く彼には叶わないな
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哀愁小松(プロフ) - 白昼夢さん» わー有難いお言葉誠に感謝致します。めちゃめちゃ頑張れます・・・是非今後もご贔屓にして頂けますと幸いです(^^) (2021年3月8日 11時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 最高かな？応援してます！これからも頑張ってください！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3934a4c5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年2月22日 1時
