幸運を掴め□N.Longbottom ページ4
授業終わり、急いで彼のいる湖に向かう
荒い息を整えて、声をかける。
「あっA。来てくれてありがとう』
『当たり前じゃない！私から頼んだ事なのよ？こちらこそありがとう』
ネビルと毎日話す口実が欲しくて
《薬草学に興味があるのだけど教えてくれないかしら？教科書1冊分だけでいいの！お礼に、スプラウト先生から頂いたこの薬草を上げるわ》
なんて言って釣った。
授業終わりに集まって、2人きりの特別授業をしている。
『ネビル先生？今日は何ページですか？』
なんておどけて聞くと彼は決まって
「せ、先生だなんて...辞めてくれよ。僕には1番縁がないよ｣
困った様に笑う。そんな顔も大好きだ
『そう？きっと優しくて生徒に大人気よ！怒られないから何をしてもいい、ってね』
「それ、褒めてる？」
ケラケラと笑いながら教科書を開くと、もう最後のページに差し掛かっていた。
私がネビルと約束したのは《教科書1冊分》だ。
つまり2人きりの特別授業も今日で終わり
私とネビルに接点が無くなりそうでなんだか怖かった
「A？だ、大丈夫...？ちゃんと聞いてた？｣
はっと顔を上げると彼の困った顔が目に入る。
私も困った。内容なんてまったく入ってきていないのだから。
『き、聞いてたわ…これでネビル先生の授業も終ね。これ…約束の薬草。お香にも使われる幸運の薬草らしいわ』
「わぁ、これ僕本で読んだことがあるよ！本当に貴重なものなんだ！ありがとうA！｣
表情が明るくなって饒舌に喋り出す彼
嬉しそうな表情に胸を痛める。
寂しさで涙が零れてしまいそうなのをぐっと堪え、下を向いていると、遠慮気味な声が聞こえる。
「そ、その...僕、本当に嬉しいよ。勿論、この薬草もなんだけど...1番は、Aが僕を...た、頼ってくれた事が嬉しかった。その、君がずっと...好きだったから...。これで《終わり》だなんて、言わないで欲しいんだ｣
幸運の薬草を両手で握りしめながら
彼が私を好きだと言ってくれた
その事実が嬉しくて、中々言葉を発さない私を落ち着かない様子で見る彼が可愛くて、思わず彼に抱きつく
『...っ嬉しいわ！ネビル！私も貴方のことが大好きよ』
ぎこちなく私の腰に片手を回す彼が愛おしい
「ほ、本当に？...ぼ、僕でいいの？｣
『さぁ？幸運の薬草のせいかも』
ネビルの薬草を持つ手に力が篭もる。絶えず吹き出してしまう
「か、からかわないでよA！！｣
ひと笑いした後今度は薬草を離し、両手で私を抱きしめる
臆病な彼にもう幸運の薬草は必要ない
僕より強いね□H.Potter→←僕を君で照らして□D.Malfoy
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哀愁小松(プロフ) - 白昼夢さん» わー有難いお言葉誠に感謝致します。めちゃめちゃ頑張れます・・・是非今後もご贔屓にして頂けますと幸いです(^^) (2021年3月8日 11時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 最高かな？応援してます！これからも頑張ってください！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3934a4c5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年2月22日 1時
