だいすき□S.Snape ページ27
今は、大好きな教授による大好きな科目の授業中なのだが…今日の私は怒っていた。
『ねぇ、ドラコ。何あれ…天変地異？』
ド「…？ああ、今日のスネイプは随分ポッターに構いきりだな。それがどうした？」
『それがどうした？ですって！？有り得なくない！？いつもは嫌味言うだけ言って減点しまくって終わりなのに！なんで今日はあんなに付きっきりなの！？私を差し置いて！』
ド「ポッターが何かやらかしたんじゃないか？」
『やらかしたんだとしたら！怒号の一つや二つ飛んできたっていいでしょ！？』
ド「っ煩いなお前は！僕が知るわけないだろう！？ポッターに愛着でも沸いたんじゃないか！？」
『…嘘…嘘よ！教授の1番は私だもん！私以外に愛着なんて沸かないもん！！』
ド「ちょ、おい！声を抑えろ馬鹿！」
「Mr.マルフォイ.MsA。元気がいいのは結構だが静かにしたまえ」
『なっ……はい、先生…』ド「はい、先生」
ドラコの睨みも気に出来ないほど、私はショックを受けていた。
魔法薬学トップの成績で先生と仲良くしてきた私に怒るなんて…初めての経験だった。
授業終わり、トボトボと教室を出ようとする私に教授が声をかけてきた。
「Ms.A…今日の調合は…あまり褒めるような出来じゃなかったが何か理由でも？」
『先生…今日は何だか…調子が出なくて…すみません』
「らしくないな…何処か痛むのか」
『そういう訳では…あの、私今日はこれで』
足早に立ち去ろうとする私に「持っていけ」と先生が１瓶の綺麗な薬をくれた。
「少しは調子が出るだろう。食後に飲みたまえ」
『えっ…？これ、貴重な材料で作ったやつですよね…いいんですか…？』
「やると言っているんだから黙って受けとらんか」
眉間に皺を寄せたままそういう彼の優しさに堪えきれず、涙が溢れてしまう。困ったように眉間の皺を深めた先生が口を開く前に私が言葉を紡ぐ。
『っ先生…が…今日、私のテーブルに来てくれなかったから…私調子が出なくて…先生が好きだから悲しくて…すみません』
先生の顔を見る事ができずに、俯いていると頭の上に控えめに彼の手が置かれた。
「全く…ポッターが全く別物の危険薬を完成させた故に処理していたのだが、少々手間をとり過ぎてしまったな。処理が難しく、余裕がなかったのだ。次回はたっぷり指導してやる…準備しておくように…それと、その様な言葉はあまり軽率に言うな」
2回ほど控えめにポンポンと頭を撫でた後、彼は足早に教室の奥へと入ってしまった。
温もりが残る頭に自分の手を乗せ、改めて実感する。
《あぁ、大好きだ》
愛があるから□R.Black→←大丈夫、そばに居るよ□J.Potter
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
哀愁小松(プロフ) - 白昼夢さん» わー有難いお言葉誠に感謝致します。めちゃめちゃ頑張れます・・・是非今後もご贔屓にして頂けますと幸いです(^^) (2021年3月8日 11時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 最高かな？応援してます！これからも頑張ってください！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3934a4c5e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年2月22日 1時
