貴方には緑が相応しい□R.Black ページ12
ーーーーーRegulus Black sideーーーーー
｢A先輩…もし良かったら…僕と一緒にスラグクラブに行きませんか？｣
『スラグクラブって優秀者が集まるパーティー？…そんな凄いパーティーに…私でいいの？』
目の前の彼女を何とか誘って今日に至る。
緑のドレスを着た彼女はいつもより特段に綺麗だった。
冷静を装い、彼女に声をかける。
｢A先輩。凄く…お似合いですよ｣
『レギュラス！ありがとう。貴方もそのスーツ、とても良く似合っているわ。ブラック家の家紋も……』
先輩は、言葉を呑み込んで顔を赤く染め、一点を見つめたまま動かなくなった。
その視線の先には大嫌いな兄がいた。
そう、僕の最大の恋敵は兄だ。
兄はいつもそうだ。いつも僕の邪魔をする。
僕が苦労して手に入れた物を、いとも簡単に奪ってしまう。
兄の元に赤のドレスが良く似合う綺麗な女性がかけて行ったかと思うと、そのまま2人はキスをした。
そして、会場へと消えてしまう。
｢…先輩？どうしました？｣
『…えっ…ああ、ごめんなさいレギュラス。なんでもないの、行きましょうか』
〈今にも泣き出してしまいそうな顔をして、なんでもないわけがあるか〉
｢……っ先輩……僕じゃダメ…ですか？｣
勢い任せに先輩の腕を掴んで、自分の気持ちを吐いてしまう。
〈強気な貴方のそんな顔は見たくない〉
『っ…？レギュラス…？何言ってるの…？』
｢兄じゃなきゃ、先輩を笑顔に出来ませんか？｣
『っ…気づいてたのね…でも私のこの気持ちは届かないわ。彼は、スリザリンを毛嫌いしているようだしね…』
｢僕、ずっと…ずっと先輩のことが好きでした。僕なら、兄のように貴方にそんな顔をさせない。僕じゃ、いけませんか？｣
『っレギュラス…。私っ…歳上なのに貴方に甘えてばかりね…こんな私で…いいの？』
｢貴方は…そればっかりですね。僕の愛する人を、卑下しすぎないでください。A先輩がいいんです。強気な貴方が、僕だけに見せる甘えたな顔が…大好きです｣
そう言って先輩に優しくキスを落とす。真っ赤に染まった彼女の手を引き、会場へ入る。
緑のドレスが良く似合う、色白で端正な顔や、ドレスから除く白い背中、ひとつに束ねたブロンドの髪
彼女はこの会場の中で1番輝いていた。
誰もが彼女に目を奪われている。兄でさえも。
そんな彼女の隣を歩くのは僕、緑のネクタイが良く似合うレギュラス・ブラックだ。
赤いネクタイのシリウス・ブラックには彼女は相応しくない。
最期の頼み□S.Snape→←時間よ、止まれ□R.Weasley
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哀愁小松(プロフ) - 白昼夢さん» わー有難いお言葉誠に感謝致します。めちゃめちゃ頑張れます・・・是非今後もご贔屓にして頂けますと幸いです(^^) (2021年3月8日 11時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 最高かな？応援してます！これからも頑張ってください！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3934a4c5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年2月22日 1時
