苦すぎるよ□R.Lupin ページ2
ーprofessor Lupin sideー
『先生こんにちは！って、めちゃくちゃ顔色悪いですけど大丈夫ですか』
《元気が良すぎて頭に響くなぁ…》
なんて思いながら振り向くと、眩しい笑顔の見慣れた女子生徒がいた。
「ああ、君か。こんにちは、A。昨日から少し体調が悪くてね…でも、大丈夫だよ｣
『えっ……余計心配です！体調が悪いなら寝てなきゃですよ！まさか…休ませて貰えないんですか？とんだブラック企業だ！校長に講義しに行きましょう！』
下から私の顔を覗き込んで喚いている。
一回りも小さい彼女は私と話す時、365日上目遣いだ。
とても愛らしくて、狡いななんて思ってしまう。
教師以前に1人の男として失格だ。
生徒を、子供を好きになってしまうなんて…
ついつい卑屈になってしまう自分に嫌気が差す。
「あはは、有難いんだけど少し落ち着きなさい。Aは本当に優しいね、休みはちゃんと頂けているから大丈夫だよ。前回の授業もスネイプ先生が変わってくれただろう？｣
『それならいいんですけど…早く体調回復させてくださいね？次回の授業もスネイプ先生だったら、私心労で泣きます！』
「心労だなんて…セブルスは一体どんな授業をしたんだい…？｣
『ハーマイオニーやハリーが発言する度に、減点の嵐だったんですよ！魔法薬学より厳しかったわ。それに私、ルーピン先生が教えてくださるDADAの授業が1番好きなんですよ！』
彼女の笑顔と言葉で心が弾んだ。
いい年した大人が子供の一挙一動に踊らされてしまっている
愛の力は偉大だ。なんてぼんやり考えていると、彼女が大きな声を出した。
『あっ！そうだ！先生にこれ渡そうと思って！はい、ハッピーバレンタインです』
「えっ…これ、僕にかい？本当にいいのかい？」
『勿論です！ルーピン先生甘いものが好きって前言ってたから、特別に…て、手作りです！お口に合うといいんですけど』
顔をあからめる彼女に少し期待してしまう。
「特別に手作り」
その言葉が頭の中で反響している。
「ありがとう。凄く嬉しいよ…！早速食べてもいいかな…？」
笑顔で頷いたのを確認してから、ハート型のチョコレートを1口齧る。
とても甘い筈なのに、私の卑屈癖が邪魔をして、味を分からなくさせる。
《彼女は、私のこの気持ちに気づいた時、今と変わらず慕ってくれるだろうか？》
《彼女は、私が人狼だと知った時、どんな反応をするだろうか？》
甘い物好きの私を気遣ってミルクチョコレートを使ってくれたことや、トッピングが砂糖菓子なのも知っている。
それなのに酷く苦く感じた。
僕を君で照らして□D.Malfoy→←選ばれし者□T.Riddle
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哀愁小松(プロフ) - 白昼夢さん» わー有難いお言葉誠に感謝致します。めちゃめちゃ頑張れます・・・是非今後もご贔屓にして頂けますと幸いです(^^) (2021年3月8日 11時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 最高かな？応援してます！これからも頑張ってください！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3934a4c5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年2月22日 1時
