好きなんだよ、バカ3（hiromitsu OR yuta）

139 ページ39

パパの後に順番に家の中に入る



父「煌介、部屋行ってて」



「え？なん、


え？なんで裕太くんが？」



いいから行ってて、って部屋に押し込められた煌介。


ダイニングのテーブルに、

パパの前に裕太、裕太の隣に私。

私の前にママが座った。




父「…説明してくれる？」





玉「…えっと…


Aの事がずっと好きでした」



母「え？そうなの？」




「いやだからー、、」



父「裕太から聞くから」



私が口を開くと、パパは私の顔を見ることなくそう言った。


玉「Aとようやく思いが通じあって、
付き合って欲しいと今から言うつもりで、した」



父「は？これから付き合うって事？」




玉「いや、あ、順番が間違って、」




「…」



母「のり君とは？」




「別れたよ。」




母「いや、二人の付き合いを反対するわけじゃないけど、
その、、



びっくりして」





玉「…すいません」



父「ふーん…」





「え、何？」




いや別に。

ってそれ以上話さないし。




玉「真剣に交際していくつもりです。」




母「結婚ってこと？」



「私達大学入ったばっかりなんだから」

否定しようとしたのに、
裕太は真面目な顔して、




玉「お互い、大学卒業して、就職して。
将来結婚したいと僕は思ってます」




「は？」




玉「言ったろ？

真剣だって」




「だから、それはさ…」




母「裕太、ママは知ってるの？」



玉「これから話します」




母「じゃ、呼ぼう」



ってその場で裕太のママに電話しはじめて、

緊急事態だから、裕太のパパ連れて来て、って電話しちゃったし。






ものの数分でインターフォンが鳴って、
ママが部屋に招き入れた




玉母「え？」




玉父「何でお前ここに？」




玉「……さっき帰って来た」






パパの座っていた場所に裕太のパパが座って




玉「…俺とAは、
付き合ってます…って言うか、これから付き合うっていうか…」



玉母「えっ？どういう事？」




玉「今日、Aに告るために帰って来た。

告る前に、おじさんとおばさんに会って…


まだちゃんと伝えてないけど、
俺はAの事が好き。」





裕太のママは裕太の顔と私の顔を交互に見て




「私も裕太の事が好きです」



何言われるんだろう、って恐怖しかなくて、




親の前で大胆なこと言ってるのはわかってる。

だいぶ恥ずかしいこと言ってるけど、
だけど、隣にいる裕太は真剣な目をしてた

140→←138

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す