好きなんだよ、バカ3（hiromitsu OR yuta）

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「裕太？」



玉「何？」




「傘なかったの？」



玉「あー、忘れた」



忘れたってさ。
学校にいる時から降ってたのに



「バスで帰ってくればよかったのに、」


玉「こんなびちょびちょでバスに乗ったら迷惑だろ。

ってか、Aが濡れるから傘いいから」


って、私が腕を上げてさしてる傘に入れてたのに傘から出ちゃうし。


「いいから、一緒に帰ろ？」

玉「…だからいいって」



「もう、早く！」


って裕太の濡れた腕を強引に掴んで引っ張ったら



玉「ほっとけよ！」


振りほどかれた腕



玉「俺にかまうなって。」




「…」



玉「ってか、濡れてブラ透けてるし。」


「えっ」




玉「そうやって誰にでも色気見せんのやめろよ」



「はぁ？」


玉「そういうとこ、あざといんだよ」




「…最低。

もう知らない」






なんなの？
心配しただけでなんでそんなこと言われなきゃなんない訳？


別に色気使ってないし、
あざといって、何？

そんな風に思ってる裕太に腹立もつけど、正直言うとかなり傷ついた…








家について、部屋の鏡で見ると、、
確かに濡れて腕に張り付いたワイシャツ。

ブラだって若干透けてるけど、
それも肩だけじゃん。





ってか、相当機嫌悪かったよね。

八つ当たりする所が本当子供なんだって。
でも、やっぱりショック。






翌朝バス停で裕太に会っても、耳にイヤフォンして、気付いてるはずなのに知らん顔されて、

バスに乗ってからも、空席あるにも関わらず、運転席に近いところに立ってるし。


本当意味わかんないし。
今私泣きそうなくらい悲しいから。






教室に入るとノリの姿が1番に目に入った



ノ「おはよ、A」



「おはよ」

ノ「昨日、なんかあった？

LINE返事ないの珍しいなーと思って。
風邪引いちゃったかな？って心配した」



「ごめん、既読無視してたよね、」


ノ「元気なら良いんだって」


って頭に乗せられてノリの手が大きくて暖かくて、、
泣きそうになる。





ノ「……ちょっといい？」


って腕を引っ張られて、
そのまま教室を出て、、、


連れてこられたのは空き教室。




ノ「…なんで泣いてるの？」


「……」



ノ「なんかあった？」



「…ごめん。」



我慢してた涙は止まらなくなっちゃって。



その間ずっと背中をさすり続けてた。



それから少しして口を開いたのはノリだった。



ノ「…俺があの日告ったの、重荷になってるなら一旦取り消すから」

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