好きなんだよ、バカ3（hiromitsu OR yuta）

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翌朝、タイミング良いんだか悪いんだか



玉「おはよ」


マンションのエレベーターに二人きり。




「……」




玉「お、は、よ！」



「えっっっ！」


玉「えっっじゃねーし。

ぼーっとすんな」



「…」



玉「何？寝不足？

クマやばくない？」



誰のせいよ。
いや、言い掛かりか。



「ほっといて。」



玉「なんだよ、心配してやったのに」



「……」



今ちょっと整理できなくて、裕太と話してる余裕ないんだって。



なのに、裕太は人の気も知らないでベラベラ話してるけど、

会話は一切頭に入ってこない。







玉「聞いてる？」




「へ？」




玉「ってか、A大丈夫かよ。
熱あんじゃない？」


って、ホントさ、、



おでこに手を当ててくるし



「ないない！
ちょっと考え事してるだけ！」



玉「何？なんか悩んでんの？」



「…」


だからさ、その口で言わないでよ。
裕太のせいなんだから！


って、喉まででかかって、言いそうになった。




「あのさ」

玉「ん？」


朝のバス。

結構運良く二人がけの椅子に並んで座れた。




「なんかさ…


言うことないの？」




玉「言うこと？」



裕太は

んー、って悩んで、





玉「水泳部今年の一年多いんだよね」


「…そう。」



玉「女子も結構いるらしいよ」



「へー」



そんなことが聞きたいんじゃないのに。




玉「…何？」



「もういい。」


腰を丸めて、下を向いて目を瞑って、
寝たふり。



何なのホント。
人生で初彼女じゃん。

なのに何で私に言わないわけ？


ってか、この間まで、私のことが好きだって言ってたくせに、何でそんな簡単に心変わりできんのか不思議。






あ……


だからか。私に言えないの。
好きって言っときながら他の子と付き合っちゃって、言いづらいんだ。



そう思ったらなんか納得できた。







玉「…た！」


玉「おい、着いたよ！」




揺り起こされて


ハッと目が覚めた。




ここ最近なかなか寝付けなくて、寝不足だったから寝ちゃった。


しかも、ガチ寝。



玉「そんな疲れてんの？
軽くイビキかいてた」



「はぁ？」


玉「俺にしか聞こえないくらいの音だったけど。」



ってさ、、
だったら起こしてよ！！









バス降りても当たり前のように隣を歩くから



「先行くね」



小走りで裕太を置いて行こうとしたのに

カバンをガッシリ掴まれて


玉「お前、やっぱ変。」


「変じゃないって！
ってか、離してよ」

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