Promise (ページ7)

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お母さん既読つかないから…
仕事かな。

タクシーもやっと一台きた感じで
順番は3番目だし。

ってか、携帯の充電もやばいし…

もう歩こっかな

タクシーの列抜けて、歩き出せば震えるスマホ

「もしもし？」

玉「今さ、ロータリーのラーメン屋側に居るんだけど、見える？

黒い車」

「え？」

玉「もしかして、と思って来てみた。
よかったら送るから乗って」

「本当に？」

玉「タクシー乗り場まで戻れる？
一周回るからそこで待ってて」

切られた電話。

タクシー乗り場まで戻れば
ハザード付けた黒い車の中で手招きされた

「本当ありがとう。」

玉「歩こうと思ってた？」

「タクシー全然来なくてさ…

この後飲み会だから時間もなくて」

玉「マジで？
どこ？」

「大学の近く」

玉「何時から？」

「5時。
でももう無理だな〜」、

玉「送るよ」

「え？」

玉「混んでるかもだけど、首都高乗れば
電車より早くない？」

「嘘でしょ？」

玉「別に暇だから全然いいけど」

「いやいや、それは流石に申し訳ないから」

玉「こんなことでもないとなかなか高速運転もしないし」

「本当にいいの？」

もしかしたら時間に間に合うかもしれないし、
それはそれで助かるけど。
こんな甘えて良いのか

って迷いもあったけど、

急いで袴を脱いで、
用意してた服に着替えて、
髪も飾り外してそのまま家を出た

「本当ありがとう」

玉「よし、行こっか」

あらかじめナビにセットしてくれてたみたいで、
裏道通りながら高速入り口を目指す。

玉「携帯充電できるから」

「本当？いいの？借りても」

玉「使って」

もうほんと何から何まで…

高速代とガソリン代と…
こーゆー時っていくらくらい渡せば良いの？

玉「昔から友達多かったよね」

「そうかな？
普通じゃない？」

玉「いつも周りには人がいるイメージ」

「でも中学の時は結構大変だったな」

玉「そうなの？」

「女子って変な派閥とかあるからさ、
考えすぎて、疲れてたなー

でもそれが中学生だよね」

玉「そんな風には見えなかった」

「あの頃の私、学校と家のギャップ酷かったと思う」

玉「そうだったんだねー」

「中学の時、誰と仲良かった？」

玉「えー慎也とか」

「慎也？」

玉「井上。」

「えー、同じクラスになったことあるかな。。」

玉「一年の時同じだった」

「本当に？」