君のことを知りたい2（yuta.t） (ページ10)

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玉「陽介くんの言ってる事も分かります。

だけど…すいません。。
俺が会いたいんです。

本当なら毎日ここに居たいくらいなんです。

だから、週末のこの時間…
許してください。
Aさんに会いたくないと言われても…
ここに足を運ばせてください」

泣きながら頭を下げた。

母「ありがとう。
だけど、仕事終わって寝ずに運転してきてくれてるんでしょ？
車中泊してるんでしょ？

そんなことはしないでほしい。

金曜日、仕事が終わったらバスに乗れば夜中にはこっちに着く。
私がバス停まで迎えに行くから、
時間までAのベットでしっかり寝てちょうだい。

平日仕事して、
土日こんな生活してたらいつか玉森くんの方が身体を壊すから。

それに、寝不足で運転して、
もし玉森くんに何かあったら…。」

玉「すみません…」

身勝手で、周りに迷惑をかけてるのも承知だったけど…
どうしても、そこは譲れなかった。

この日、Aの家でご飯をご馳走になることに。

初めて実家にお邪魔するのにAが居ない。
リビングには小さい頃のAの写真がたくさんあって

玉「あっ」

陽「これ俺」

玉「めっちゃ赤ちゃんの時からの幼馴染なんだ」

まだ寝返りもできない赤ちゃんの二人。

生まれた日も2日違いで、
幼稚園から高校までずっと同じだったって。

陽「28になっても結婚してなかったら、
俺が結婚してやるって約束してたんすよ。」

玉「そうなんだ」

陽「あいつ昔っから男運なかったし、
それに、東京行って…いろいろあったみたいだし。

彼氏なんかいらないって言ってたくせに、いつのまにか彼氏いるとか言い出して、
絶対見栄張ってると思って信じてなかったんすよ。

でも俺が東京遊び行った時、部屋に入れてくれなくて。
汚いとか、忙しいとか言ってさ。
いつもめちゃくちゃ汚い部屋も見てきた何今更とか思ったんすけど、
今となったら彼氏に悪いからとか思ったんだなと思って。」

玉「陽介くん、Aの事大事に思ってるんだ」

陽「俺は、正直ずっとAのことが好きで、
ずっとそばに居たし、
何かあった時は東京にも行ったし。

でも、Aは俺を男としてみたことは一度もなかった。
ずーっと幼馴染で、それ以上にはなれなかった。

Aに会いにきて、
一度会わずに帰りませんでした？」

玉「え？」

陽「あの時、Aは病室であなたの姿見てたんです。
そして携帯で電話かけようとして辞めたんです」