元カレ9（yuta.t）

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高「何鍋にしようか」



「辛いの食べたい」



高「じゃあ、鍋スープから選ぶ？」




「うん」





いつのまにかカートは高野くんが押してて、
私の後を付いてくる



「王道キムチ鍋にする？
キムチ大丈夫？」


高「キムチ鍋好きだよ」



「ねぇ、トマト坦々鍋だって。
美味しそうじゃない？」





高「鍋にトマト？」




「そういうの苦手？」



高「いや、食べたことないから」




「私もこれはない。
食べてみる？」




高「食べてみよっか」





裏に表記されている
具材を一緒に選んで




「ちょっとだけ」




ってビールを手に取った





高「明日俺休みだから全然いいけど」




「え、休みなの？」



高「この間出勤した代休」




「嘘でしょ」



高「え、そんなびっくりする？」





「いーなー」




高「俺は大丈夫だから、任せる」




「じゃあ飲むよ」




高「付き合います」






お酒も余るくらい買って、
なのに高野くんが支払おうとするから



「せめて割り勘」



高「いいっすよ」




「ダメ。
ご馳走になったら、
次行きづらくなる」




高「じゃあ、割り勘で」





半分お金渡して、
袋詰めして



「一つくらい持つよ」


高「大丈夫っす」





「高野くんが優しいのはわかるけど、
一人でこんな大荷物なのに私手ぶらで、
なんか尻に敷かれてる感たっぷりじゃん」





高「あぁ、そういうもんなんすね」



「だから持たせて」




高「じゃあ、これお願いしてもいいっすか？」




ってイッチバン小さな袋



「もう一つ」






高「大きいっすけど大丈夫ですか？」





それはつまみ用に買った乾き物とスナック菓子





「これくらい重いって持てない女の子、
自分が男の子ならそんな子とは付き合えない。

私そんなか弱くないから」



高「ですよね」







マンションのエレベーター




「ごめん、着替えてきて良い？」




高「明日仕事だし、
いいっすよ、風呂入ってきても」





「え？」




高「あ、その、
あの…」




「うそうそ。
ごめん。
じゃあ、先にシャワー浴びてすぐ行く」




高「急がなくて大丈夫っす」



「ありがと」







荷物をお願いして、
私は直で自分の部屋


そして、シャワー浴びて、
携帯と鍵だけ持って、
高野くんの部屋のインターフォンを鳴らす




高「早いっすね」




「そう？」



ちゃんと髪も乾かした


高「片付け終わってなくて散らかってるんですけど」


って慌てて片付けてる

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