元カレ8（yuta.t）

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渡「あんまり自分のこと話す奴じゃないんですけど、
Aさんとの事は聞いてないのにやたら喋ってて、
あんな顔して話す玉見たの初めてだったから、どんな子なんだろうって思ってたんです」




「なんかすいません…」




渡「でも、玉が夢中になるのもなんか分かる気がします。
それに写真より実物の方が綺麗でビックリしました」




「写真も見せてたんですか？」



渡「それもすっごい自慢気に」




なんだろ、
裕ちゃんのその姿を想像するとちょっと笑える



渡「それでは始めていきますね。
何かあったらお声がけ下さい。」


そういうと、リクライニングチェアーを倒し渡部さんは私の顔にガーゼをかぶせ、
目に蒸しタオルのような暖かい物を乗せてくれた。








………やばい




気持ちよすぎて寝そう





リラックスできて、さらに
ポカポカして




気付いたら肩をトントンと叩かれて気付いた。





玉「A？」



「え？」



玉「爆睡じゃん」




「うん、めっちゃ気持ちよかったから


…あれ、仕事終わったの？」




玉「いや、ちょっと時間空いたから様子見に来た。
すぐ戻るよ」





「そんな近くで仕事してたの？」



場所聞けば全然近くないのに
わざわざ来たとか…

渡部さんも笑ってたし






ブローしてもらって、
軽く巻いてもらって


「すっごい軽くなりました」



渡「また、お待ちしております」



「あ、えっと…お代は」




渡「頂いてます」



「え？」




渡「ちゃんと頂いてるので大丈夫です。」





さっき時間空いたからとか言ってたけど、もしかして支払いに来たの？








頭もスッキリ軽いし巻いてもらって…
家の近くのスーパーで食材の買い物して、急いで裕ちゃんの家に戻る。


慌てて支度したけど…


「遅いな」


20時すぎても連絡もない。


洗濯物をたたみながら、
昼間洗ったシーツを畳んで…


「新しいのどこだろ」



クローゼットの中の引き出しを開けてみれば


「あった」




洗濯したシーツをしまい、新しいシーツを取り出そうとすれば



「…これって」




小さな紙袋に入ってて、いかにも…怪しい



「見ちゃダメだよね」



一度クローゼットを閉めてシーツを取り付ける






…お腹空いたなぁ



買ってきたイチゴをつまみ食い




…気になる




さっきのクローゼットを開けて、紙袋を手に取った




「こんなの健全な男の子なら持ってて当たり前だし、パッケージ見るくらいならどーって事ないよね」

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