元カレ8（yuta.t）

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玉「お腹すいたって言わなかった？」



「言ったけど…」




玉「ねぇ見て！どれも美味しそうじゃない？
A喜ぶかなーって思ったら買っちゃった」



「裕ちゃん昨日のアイスもそうだったじゃん」




玉「だって美味しいって食べてるAが好きなんだもん」




「別に良いけど…」






玉「ほら、食べよ」





ってシェアしながら食べてるけど



…おかしいよね。
起きて裕ちゃんちに2人で居て、遅い朝ご飯食べてるの。




「ねぇ」



玉「何？」



「…実家帰ろうかな」




玉「うん、荷物取りに戻る？」




「そうじゃなくて」



玉「…帰るって事？」




「そう」





玉「…分かった。
送るわ」






髪直してくる、ってシャワー入っちゃった裕ちゃん。




私も化粧する









玉「…」





いつもよりシャワーの時間長くなかった？


シャワーから出てきて、雰囲気が違くて




「…」




髪乾かすのもゆっくりだし、着替えもなかなか決まらないし…



時間稼ぎしてるかのような





「…行くね」




玉「…なんで帰んの？」





「…いや、ここにいる理由ないな、って」





玉「分かった。
すぐ出れるから」







ホント鍵と携帯とお財布持って、




玉「送らせて」






「…ありがと」









そのまま実家まで送ってもらった






玉「明日何時にホテル戻るの？」




「決めてないけど」





玉「…迎えにきちゃダメ？」




「でも」





玉「夕方迎えにくるから」







「…分かった」









何も言わずに実家に帰ってきたから、お母さんもびっくりだったけど、


この日の夜は、深い時間までお母さんといろんな話をした。



仕事の話、社会の話。

それにお父さんとの出会いとか。





「最終的に何でお父さんと結婚したの？」




母「結婚してくれってしつこかったのよ」



「え？なにそれ」




母「押しに負けたのよねー結局は」





「後悔してる？」



母「後悔はないわよ。
でも、もしあの時別の人を選んでたら
どんな人生だったのかなーって思うことはあったけどね」




「でも、2度も別れたんでしょう？」




母「お母さん、すっごいモテたから」




「浮気？」



母「浮気じゃないけど、
でも、他にいいな、って思う人が出来て別れてもらったり、
忙しくて会えないのが嫌で別れたり」




「勝手すぎない？」



母「それでもお父さんはお母さんが良かったのよ」



「お父さんがベタ惚れなのは分かるけど…」

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